リーゼントの少年の話


 なんか、この類の意見でようやく同意できる話の流れを見た気がする。第4部関連ではある意味有名な「昔、雪の日に遭遇したリーゼントの少年」については、「あれは伏線などではない、あそこで話は完結している」みたいな意見ばかり目にしていたから、私と同じ意見の人が世の中にいるんだというのを知り、ちょっと安堵した。

 私はあの第4部の「雪の中に立っていたリーゼントの少年」は仗助本人だった──少なくとも当初はその予定だった──という意見だ。理由は上の動画でもチラッと言われているが、あのリーゼントの少年は、幼少時の仗助を見ただけで「その子、病気なんだろう」と当てている。傍から見れば、ただ単に眠っている子供に見えなくもない。当然、あの雪の中眠っている子供を連れて外へ出かけようとしている=病気と推測ができた、という意見もあるかもしれないが、それだって、急いでどこかへ行かなきゃいけない他の事情があったかもしれない。あの場面で絶対に病気だと断言できるのは、それが自分自身だったからだ、と考えるのが一番自然だ。
 動画でも言われているとおり、ディオとジョナサンのスタンド能力が時間操作系で、承太郎のスタープラチナ時間も時間操作系だから、その系譜でクレイジーダイヤモンドが形の違う時間操作系の能力を持っていたとしてもおかしくない。あるいはその逆に、キラークイーンのバイツァダストで過去に飛ばされた結果、戻る手段を探している仗助だとも考えられる。

 6部でジョルノを助けたギャングのエピソードと比べる人も時折見るが、あのジョルノを助けたギャングについては、リーゼントの少年のような、言動に「これは伏線じゃないか」とひっかかる点がない。あのエピソードはあれで完結している。しかしリーゼントの少年は、なぜ仗助が病気であることを知っていたのか、という説明がされておらず、これは時間移動してきた仗助自身なんじゃないか、という推測が出るのは当然だと思う。
 では、何故実際そうならなかったかというと、バイツァ・ダストの設定を煮詰めている中で、時間移動のアイデアが捨てられたからではないだろうか。これは荒木氏の場合よくあることで、伏線っぽい設定を入れておいて後で拾ったり拾わなかったりみたいなことが当然あるが、あのシーンはあまりにもはっきりと伏線として描かれすぎていたので、ちょっと不自然になってしまったというのが私の個人的な意見だ。2部でストレイツォに歯を抜かれた女性や3部の密航少女のように、似たようなケースは色々あるが、これはその最たるものだと思っている。

 もちろん完成したストーリーからすると、結果的にそれは伏線ではなかったというのはもちろんそのとおりだが、最初から伏線にするつもりはなかったはずと言われると、上記の説明ができなくなるのでちょっと同意できない。

廃品リサイクル


 総責任者が会社を辞めて、プロジェクトが放棄されると、こういう売られ方をするんだなーっていうのがよくわかる。FF14は吉田氏がフォローしたおかげで、こうならなくて本当によかったよ。