三笠公園再び

 夏の暑さが本格的になる前、ドラクエウォークのお土産アイテムを目当てにあちこちを駆けずり回っていたが、その時心残りのある場所があった。それが三笠公園だ。他の場所も回っていたため到着が夜になってしまい、ライトアップされた三笠を遠くから眺めるだけで終わってしまった。
 これで三笠公園に行ったと言えるのか、という思いがあり、ここで暑さも一段落ついたので、再訪してみることにした。ちょうどというかなんというか、神奈川県のご当地モンスターの里も訪れていなかったので、そのついでもあった。



 最初に行った時は夜中だったせいか、公園の場所すらわからない状態だったので、訪れる時間帯が変わるだけでわかるのかどうか半信半疑だったが、現地にはあっさりと着けた。どうも前回着いた場所が悪かったらしく、立木が目隠しのようになってしまっていたようだ。入場時間も過ぎてゲートも閉じられ人の出入りもなかったのもあるし、縦に長い敷地なのも手伝っていたと思う。昼間ゲートが開いている状態であれば、むしろ迷いようがなかった。



 戦艦三笠そのものの中に入れるというのも現地に行くまで知らなかったが、実は現地で最初に目に入ったのが、艦これの痛車が駐車場に停まっていたことだ。入退場の誘導も手慣れた様子で、今もこうして活動している人がいることに驚かされた。



 戦艦三笠については、艦これでそういうのが流行っていた頃にそういった聖地巡礼の類をしたことがなく、現物を見たのはこれが初めてだが、さすがの迫力だった。主砲などの砲身が大きいのは当然のこととして、艦これの中では装備品の一つにしかすぎない単照灯がこんなに大きなものだとは思わなかった。



 その他の内装もホテルか何かのように整っており、流石戦艦金剛の先輩だと感心した。が、それはそれとして、艦内を一通り回ってみても、乗組員たち用の寝室のようなものが全然見当たらなかったのが不思議だ。それは改装されなくなっているのか、それとも観覧できる場所にないのか。860人もの乗員がここで寝泊まりしていたのだろうか。ちょっとそこが疑問だった。全体的にはちょっとした博物館のような様相で、見応えがある。
 ちょうど前日に新しい朝日の仕様のことを知ったこともあり、ドラクエウォークのために出かけた場所のはずなのに、艦これのモチベーションの方が上がってしまった。

余談

 ちなみにこれは完全に余談だが、前に横須賀に行った時も、今回行った時も、TRPGのセッションメンバーと昔泊まったホテルをそれとなく探していたのだが、やはり行き着くことはできなかった。もちろん、前に書いた居住環境最悪の民宿ではなく、別のホテルだ。さすがに時が経ちすぎて、廃業してしまったのだろうか。しかしその割には、あの近辺には新しい建物はほとんど見当たらなかったし、それほど駅から遠く離れた場所に行った記憶もないのだが……。