ドラクエウォーキング・EAST

 前回、大阪で開催されたWESTに続き、ドラクエウォークのリアルウォーキングイベントに参加してみた。



 今回のイベントは木曜日から開催されており、参加した人の体験談も動画などになっている。むしろ明日参加する人の方が少ないかもしれない。後述するが、今回のイベントは前回のイベントと違い、事前の知識があった方が有利というのはあまりない。ただ、一応感想も含めて体験談を書いていきたい。

 実は昨日、現地での電子チケットの提示方法を確認するために公式サイトを見直したが、購入確認はスクエニのe-ストアサイトで確認できるものの、実際にはイベント参加にはスクエニアプリというスマホアプリが必須となっている。e-ストアで購入したものを、スクエニアプリでその場で提示しないと参加できないという形だ。しかも、こういった電子チケット系のイベントにしては(私自身の体験としては)珍しく、スクリーンショットではダメで、アプリ現物を提示する必要があった。


store.jp.square-enix.com


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 これを知って、正直ちょっとテンションが下がった。私はイベントでしか使わないような使用頻度の低いアプリをインストールして、スマホをアプリだらけにするのが好きではない。古いパソコンユーザーとしては、インストールとアンインストールを繰り返すと、ゴミが溜まっていくような気がしてしまう。しかも登録の際、認証のためにトークンの入力をさせられたのがさらに不安を誘った。これがもし一定期間ごとに自動ログアウトするような設定だったりすると、イベント会場のその場でトークンを持ってないとログインできず、チケットが提示できないなんていうことになんていう事態になったら目も当てられない。結果的にはトークンの認証は最初の1回だけで、トークンは持っていかずに済んだのだが。
 ちなみに、一昨日の日記に「会場の位置関係上、電車で行った場合施設内を逆走しないといけない」と書いたが、よく考えてみたら、最初の受付が完了するまで場内に入るチケットがないので、会場内を逆走することは不可能だった。つまりイベントの受付が終わるまでは、富士通ハイランドの施設外を駅から会場受付まで逆走するということになる。もっとも、案内の係の人がいて、地図もあり、参加者の流れがあったので、迷うことはほぼなかった。



 受付に並ぶのが嫌だったので、列が捌けるであろう時間帯を見越して現地に向かったが、後述する事情のとおり、あまり意味がなかったかもしれない。

 会場に着くとアプリの読み込みが入り、メッセージが表示されるのは前回のイベントと同じだった。ただし入口が駅側でないためか、駅側には地図以外のイベントを示す展示物のようなものは配置されていなかった。とはいえ、ドラクエウォーク内には思いっきりオブジェクトが表示されていたが。そしてカンダタからは、受付のあるコニファーフォレストという場所まで来るようにと誘導される。


    


 前回ホロライブイベントの時に初めて富士急ハイランドに行ったが、その時コニファーフォレストという場所は訪れたことがなかった。この場所は完全に駐車場の奥のようなスペースで、富士急ハイランドの外。つまり普段であればほとんど出入りすることのないスペースのようだ。こちらが今回のイベントのメイン会場となっており、前回の大阪万博公園の中央広場の役割を果たしていた。一緒に冒険のパスワードの提示とか、ディスプレイトレーラーとか、そういったものは全てこちらのコニファーフォレストに配置されている。


  


 コラボしているコークオンの自販機もここだ。この受付に向かう道路からは、富士山がとても綺麗に見えた。



 また、コニファーフォレストの広場の入り口にはリッカの宿屋が配置されていた。恐らく全国で最も冒険者が立ち寄ったリッカの宿屋ということになるだろう。


  


 最初のチェックポイントはこのコニファーフォレストの広場にある。ここをチェックし忘れて富士急ハイランドの中へ入ってしまうと、またここへ戻ってくることになるので、そこは注意点である。また私の場合、このコニファーフォレストにいる間にメガモンスターのコラボ大王が湧き、これを討伐したのだが、それ以降告知されている時間帯でもコラボ大王の出現は確認できなかった。ただし、これは私が大阪で全てのミッションを完了してしまっていたため、今回は発生しなかったというだけかもしれない。



 チェックポイントについては、Aが受付のあるコニファーフォレスト内、Bが富士急ハイランドのメインエントランス、そしてCからFは全て富士急ハイランドの中に配置されている。


  


 しかし前回との比較でいうと、さすがに大阪は万博公園内の全域を使用していたので、ポイントからポイントの距離も長く、会場そのものも非常に広かった。今回の富士急ハイランドはあくまでも遊園地でありそこまで広くはない。私自身の個人的な事情でいえば、ホロライブイベントの時にここに来ていたので、会場内の位置関係がほぼほぼ把握できていた。特に「ええじゃないか」のところに配置されていたポイントFについてはホロライブイベントの時に桃鈴ねねが配置されていた場所で、ここには絶対ポイントがあるだろうと思っていた。



 隣接するポイントから直線距離だと近いように見えるが、実際には大きく回り込まないとたどり着けない場所だ。とはいえ、他のポイントについては、ホロライブの時にはコラボ用の等身大ポップが飾られていればポイントとして成立したが、今回のイベントにおいてはカンダタと記念写真できるスペースが必要なため、このええじゃないかのあるポイントF以外は、ホロライブイベントの時とは違う場所だった。といっても、全てのポイントを回るのはそれほど難しくはなかった。事前情報の必要性が少ないと書いたのはこのためだ。
 今回は現実世界の記念アイテムは入場時に全員配布だったし、全てのポイントをコンプリートした時の報酬はゲーム内で入手できるものなので、最後のポイントを回った瞬間コンプリート画面が表示されてそこで終了となる。


  


 終わった後にまた受付に戻ったりする必要はなく、そのまま帰れるという意味では前回のイベントの反省が生かされていた。また動画でも言われていたが、移動基地局が臨時に配置されていたのも同じだろう。私は前回のイベントの時も場内で電波障害が発生したのはわずかな時間だったが、今回はほぼ発生しなかった。1回だけ、イベントのポータルサイトを開こうとしたところで画面がフリーズしたことがあっただけだ。イベント内容そのものは前回とほぼ同じとはいえ、終了したコークオンイベントの専用モンスターが再配置されるなど、サプライズな内容もあって面白かった。


  


 全体的には楽しめたが、ではwestとeastを比較してどちらが良かったかというと──個人的にはwestの方が好きだった。これは私がwestでたまたまトラブルに巻き込まれなかったというのも大きいだろうけれども。
 今回非常に課題を感じたのはイベント中ではなくて、その前後だった。今回のイベントには、車で来ない限りほぼ公共交通機関富士急行を使うことになると思うが、この路線は現状、富士山に向かう海外からの観光客で非常に混み合う。私は混雑を避けるためと、中央本線の運休の影響を避けるためにかなり早めに会場を出たが、それでも相当な混雑だった。イベントを最後まで楽しんだ人はさらに大変だったんじゃないだろうか。
 電車だけではなく、会場内も相当に混み合っていた。富士急ハイランド自体が元々平日でも相当に混み合う施設であり、そこにドラクエウォークのイベント参加者が丸々乗っかる形だ。冒頭で「受付に並ぶのが嫌だったから遅めに行った」と書いたが、それで避けられるのは受付の混雑だけで、イベント参加中に場内で食事をしようとしても長蛇の列、トイレも長蛇の列。受付近くのコニファーフォレストでは勇者同士がコミュニケーションしていたようだけれども、一旦会場内に入ってしまうとそこではもう勇者の方が少数派だ。
 ポイントをめぐる距離はウォーキングというほどの長さではないし、そう考えると大阪のイベントの時の方が「歩く」という本来の目的を達していたと思う。ただこれは、私自身が富士急ハイランドに行くのが初めてではなかったために、新鮮さを感じなかったせいもあるかもしれない。大阪万博公園に行ったのはあれが初めてで、全てが目新しかった。
 とはいえ、全体としてみれば交通インフラと電子チケットの発行の部分を除けばほぼほぼ楽しめたし、トラブルもほとんどなかった。そういう意味では是非ともまた次のイベントを開催してほしいと思うが、次は北海道とか言われたら、さすがに参加は難しいかもしれない。

 ちなみに、今回のイベントに参加したかった最大の理由の一つが、例によってこの場所で宝の地図持ちと何人ぐらいすれ違うかということだった。結果はこちらだ。さすがにイベント参加人数がこれだけということはないと思うので、やはりTGSの時に想像したように、すれ違い人数には時間上限のようなものが設定されているのかもしれない。やはり、会場には全国津々浦々の勇者が集結していたようだ。