あのルーシーが垣間見たもの


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 ブラックウォールの向こう側といえば、エッジランナーのルーシーが回想で語っていた場所であり、ゲーム本編だとオルトが存在している場所であり、結局プレイヤーにはビジュアルで見える形では一度も開示されなかった場所だ。ネットワークの障壁の向こう側の謎の存在、という感じだけど、2.0でついにこのブラックウォールの向こう側に触れる技術が実装されたと思ったら、ゲーム上の効果は単純に感染しながら相手を殺すというだけで、以前のパッチで言うところのシステムリセットとほぼ同じ効果のようだ。「仮初めの自由」でもうちょっと何か語られるかと思ったが、エンディングで少し触れられるだけらしい。
 ちなみに、このブラックウォールの設定は、旧作のTRPG版には存在しなかった。サイバーパンク2020が2070になるまでの間に、現実世界のネットワーク技術が進歩して、設定的に生じた乖離を埋めるための新設定と言えるだろう。つまりトーキョーN◎VAでいうところの「ニューワールド」と似たような位置づけである。N◎VAは新設定を作って進歩したネット技術を取り込んだ。2077は巨大な黒い壁を作り、その向こう側に新しいネット技術を封じ込めた。そういう違いである。