トム・ボンバディルはいない


 私は、劇場版より先に原作の指輪物語に触れた口である。ありがちな話だと思うが、テーブルトークRPGというものに初めて触れた当時、まだ世の中にはファンタジー作品というものがそれほど多くなかった。ロードス島戦記がギリギリで、ファンタジーを題材にしたコミックスなどほとんど世に出ていなかった。
 となると、ファンタジーとはどういうものかというのを知るためには、海外の、それもダンジョンズ&ドラゴンズの原型となった作品に触れるのが定石と言われていた。定番だったのがコナンザグレートであり、エターナルチャンピオンシリーズであり、指輪物語だったわけだ。中でもダンジョンズアンドドラゴンズの世界設定に最も近いとされていたのが、指輪物語の舞台となった「中つ国」である。
 というわけで、趣味であるTRPGを楽しむための一種の教養として指輪物語を読んだ。しかし、原作と劇場版の差異の一つである二つの塔から王の帰還にかけてのフロドとサムの旅路は、読むのに非常に苦労した箇所だ。動画で語られているとおり、原作ではフロドたちとアラゴルンは別々に描かれているが、フロドたちの道行は非常に暗く、陰鬱だ。アラゴルンたちの物語が戦の連続でエキサイティングなのとはちょうど対照的である。もちろん、世界により大きな影響を与えたのは指輪を破壊したことの方なのだが。そんなわけで、劇場版を観た時に、フロドたちの旅路が非常に見やすいものになっていて驚いた記憶がある。劇場版が初見だと、あれでも十分暗いと思うかもしれないけれど。
 ちなみに余談だが、劇場版のロードオブリングズを実際に見る前に、トム・ボンバディルはカットされるだろうなと思っていたら、予想通りだった(笑)。

強すぎる


 強すぎて全然勝てる気配がしない。この間、ようやっと難しめのコンテンツに追いついていけるようになったんじゃないかと思っていた途端にこれだから、このゲームは油断禁物だ(笑)。銀河の剣や英雄の槍があれば楽になるのだろうか? とても武器一つでどうにかなるとは思えないくらいボコボコにされたのだが…。