イーリスとネレイドは……


 イーリスとかネレイドは女性扱いじゃなくて、性別不明の種族扱いになるのか……。

Sony Vaio Uへの鎮魂歌


 過日、AKIBAWATCHの記事に関連して、PC-9801系PCのハードディスクがもう動かないという話を書いた。その続きということもないが、先日我が家のVaio Type Uもついに動かなくなった。購入時には既に中古品であったため、発売日を考えれば相当長く持った方ではある。とはいえ、実質的な稼働時間は長くはなかったし、今の日本のメーカーが後続機を出すとは思えない冒険的なマシンで、思い入れもあったから残念だ。
 今年の初めには、別のPCが壊れた話も書いた。恐らくこれは偶然ではなく、同時期に購入したPCのHDDの物理的な寿命が似たような時期に到来して、次々に壊れているのだろう。PC-9801はさておくとして、私は定期的にPCを購入しているのではなく、特定の目的のために一時期集中的にPCを購入していただけだからだ。
 その目的というのは、ファイナルファンタジー11である。以前、私がオンラインゲームをどのようなハードでプレイしていたかを列挙したことがあるが、あれはあくまでもメインマシンとしてだった。
 FF11に最も熱中していた時期、私は相当にハマっており、自宅だけでなく実家でもFF11ができないか、あるいは自宅でメインマシンが破損した時のサブマシンとして、最低限FF11が動くマシンを探して彷徨っていた。今回故障したVaio Uは、持ち運べてFF11がプレイできる、当時最小のPCとして購入したものだ。年頭に壊れたMebiusMuramasaに至っては、スクウェアが公式に推奨マークを出していたものだ(その割には動作はガクガクだったが)。Aspire Oneも、当時有志がFF11を動作させていた動画を見て、購入を決めたものである。



 ところが、もう散々書いたように、私は事情があってヴァナ・ディールを離れることになった。買ったマシンは行き場を失い、メール専用マシンだったり、他の用途だったり、第二の人生を歩むことになったわけである。
 最終的に、今回壊れたVaio UはWindows10では動かない古いWindows用のゲームを動かすのに使っていた。これらのゲームは互換モードでは動かないことがある。それらのゲームの再インストールを繰り返したのも、マシンには負荷になったのかもしれない。
 FF11をPCでプレイするのを辞めてから、私はいわゆる尖ったPCを買わなくなってしまった。つくづく思うのは、あれだけハマって散財したにもかかわらず、熱が冷めるのは本当に一瞬のことだったということ。もしその熱が冷めることがなかったら、ベンチマークに一喜一憂しつつ、FF14を最新のPCで遊んでいたのかもしれない。もっとも、FF14FF11ほど「毎日ログインしなくては」というプレッシャーを感じるゲームではないが……。その一喜一憂するのが嫌になったからこそ、私はオンラインゲームをPCでプレイするのを辞めたのだ、ともいえるかもしれない。