「あすけんの女」の栄養チェックってこんなに厳しかったのか……。
ちなみに私は一回やってみようとして、インストールして入力した食事内容を全部知らないと言われた時に諦めてアンインストールした(笑)。
地図の話(5)「フォーセリア」(ロードス島戦記、ソードワールドRPG、クリスタニア)
さて、ローズ・トゥ・ロードの次に私が出会ったTRPGの「地図」といえば、ロードス島戦記のロードス島、そしてソード・ワールドRPGのアレクラスト大陸ということになる。同じフォーセリア世界にあるということで、クリスタニアについてもまとめることにする。
これらの作品は非常にメジャーだが、地図という観点では面白い特徴がある。例えば、先日のタイタン世界だと、アランシアとクールとカーカバードを行き来する作品はないが、共通する世界観を持つということで、3つの大陸は同じ地図の上に描かれている。
ところが、ロードス島とアレクラスト大陸、クリスタニアは同じ世界でありながら、同一の地図上に描かれたことがない。つまり、この3作品は地図という観点で見ると、関連のない3つの別個の作品ということになってしまう。
実際に行き来することがほぼないから、と同じ地図の上に描くことを避けるか、あるいは行き来することがほぼ無いにも関わらず同じ地図の上に描くか。ここに思想の違いが表れている。それは、後になってもゲームシステムが「統一」されることがなかったこととも関連がありそうだ。
これらの3つの作品を別個の作品として考えると、ロードスとクリスタニアとソードワールドはそれぞれ全てが大陸型の地図を持つTRPGである。地図の中央には海洋はない。
では、実際にこれらの3つの場所は行き違いできないのかというとアレクラスト大陸とロードス島は行き来が可能であり、交易もしている。「呪縛の島の魔法戦士」の記述によれば、エレミアからロードス島までの航路は片道20日間程度なのだそうだ。
ただし、名のあるNPCで実際に2つの大陸を行き来した人物は、剣匠ルーファスことカシュー王、リプレイ2に登場する吟遊詩人マール、そしてリウイ(とその仲間)の3人くらいだ。前者の2名はロードス島の人物であり、後者はアレクラスト側の人物である。
これに対し、クリスタニアはロードス島ともアレクラスト大陸ともどれぐらいの距離が離れているかは定かではない。実際に行き来したと確認できるのは、ダナーンの民と漂流王率いるベルディアの民だけである。生命力の塊のようだったマーモの民がクリスタニアにたどりついた時にはみな半死半生になっていたことを考えると、現実的に交易などが可能な距離ではなく、非常に離れた距離かつ偶然などの助けがなければ行き来ができるような場所でないことは容易に想像できる。
元々クリスタニアは、神々の大戦を逃れるために中立神達が作った場所だ。あまり近いと避難場所としての意味がない。そう考えると、その距離の遠さは作品上の必然、なのだろう。