100%出せるなら超人


 うーん……確かに「何が当たっても即死」はクソキャラだと思うけど、やっぱり大会とかだと「2Fの目押し」はハードルが高いと思う。あくまでもここまで研究されてきたからこその強さであって、長いこと「トキとレイの2強」と言われてきたのは、操作難易度が理由だったわけだし……。
 ところで、ラオウがこの「サイ」っていう武器を使ってるシーンが思い出せないのだが、どんなシーンだったっけ……?

NOVAで蓬莱学園


 そういえば、先日の「蓬莱学園の新しいTRPGが出る」という話で思い出したことがある。
 私は昔から蓬莱学園が大好きだったが、そのTRPGシステムは旧版も新版も結構癖が強く、取り回しが難しかった。何とかして自分が慣れているゲームで蓬莱学園が遊べないか、と思案している時、ふと思い出したのが、当時界隈で話題になっていた「ときめき天羅学園」だ。これは「天羅万象のシステムを使ってギャルゲーのような世界観で遊ぶ」というもので、正式に発売されたゲームではなかったが、天羅が好きな人が考え出したアイデアだった。
 これを聞いて私が思いついたのが、「トーキョーNOVAのシステムで蓬莱学園を遊ぶ」というものだ。そもそも、蓬莱学園は普通の学園ものではない。ジョシュアは政治家だし、野々宮姉妹のような大金持ちもいる。新聞記者も公安委員会もいて、探偵も、そして悪徳大路に巣食うヤクザまで出てくる。これには、トーキョーNOVAの派手な活劇を再現できるシステムは向いているように思えたのだ。



 といっても、単純に「トーキョーNOVAの世界設定を蓬莱学園に差し替えて遊んだ」というわけではない。どういうシナリオを作ったかというと、あくまでもトーキョーNOVAの世界観の中で『「災厄」前の古いゲームの熱烈なファン』という人物を登場させ、「ネットワーク上の仮想現実で蓬莱学園を再現した人物がいる」という設定にした。MMORPGや、当時流行っていたセカンドライフのようなイメージである。今ならソードアートオンラインのようなものといった方が分かりやすいかもしれない。
 本来であれば過去の日本を楽しむという意味も含め、NPCとしてのAIを交えてプレイヤーたちに楽園生活を追体験してもらうはずが、ゲームデザイナー(ワールドデザイナーにしてゲームデザイナー。自分のアバターとして校長の月城あやめを使っている)の意図に反し、プレイヤーを害しようとするテロリストがゲーム内にSS残党の姿をとって現れる。不良AIなのか、それとも悪意を持った人物なのか。PCは月城あやめの依頼で、ゲーム内で犯人を見つけ出す、というシナリオだった。
 特殊技能や神業は、全てそのままVR空間の中で効果を発揮し、サイバーウェアのように蓬莱学園に存在しないものは、相当品扱いとして扱った。
 セッションを始めた時点で、プレイヤーからは「お前は蓬莱学園が好きすぎる」と言って笑われたが、幸いルーラーとして私が何をしたいかという趣旨は理解してもらえた。なかなか楽しい体験だった。