クラナド・セカンドインプレッション

 ことみ、椋、杏、勝平、美佐枝、智代が終了。


 ことみはちょっと置いといて。
 藤林姉妹と智代の物語は、ある意味今までの鍵ゲーのヒロインとは違って「普通のギャルゲーの物語」だった。

 今までの鍵ゲーは、

 ヒロインが何らかの好意あるいは敵意を主人公に抱く
     ↓
 ヒロインはなんらかの問題を抱えており、その解決に主人公が協力する
     ↓
 結果として二人がくっつく

 だいたいこういうパターンだった。ところが藤林姉妹の場合には、主人公とヒロインが付き合うまでの経緯と、付き合ってからの経過がストレートに描かれる。Keyのゲームとしては新しいパターンではないだろうか。

 で、藤林姉妹のストーリーだけれども…。
 双子定番の入れ替わりネタの使い方には感心したけれど、直前にプレイしていたのがことみストーリーだったせいか、ちょっと拍子抜けだった。
 杏、椋、勝平で合わせて一本でもよかったんではないだろうか?
 椋の話は杏のストーリーの前半部分だけ、という感じで、このまま終わっちゃっていいの? と思ってしまった。
 しかも椋は隣接する勝平のストーリーで勝平とくっつくので、こちらとしてはなおさらあれあれあれ? という気分になる。
 藤林姉妹はToheart2のタマ姉とかと一緒で「脇役だと輝くけど主役に向かないタイプ」な気がした。


 智代はその点、keyっぽくはないけれど食い足りなくはなかった。
 ただ、主人公から別れを切り出したのは結構意外だった。智代は強いようでいて、内面は依存心が強いのだろう。
 あと、はっきり述べられていなかった気がするけど、家族の絆をテーマの一つにしているこのゲームで、その絆が欠損してる者同士でゴールまで一直線というのは、やはり主人公がいうとおり無理があるんだと思う。
 その意味では、一回別れてなおもう一度一緒にという選択をした二人には明るい未来が待っていてほしい…んだけど…。
 うーん、智代アフター待ち。


 勝平と美佐枝の物語は「街に住む人々にはこういう物語もあるのだ」という位置づけなんだろうか? サイドストーリーっぽい。
 どうでもいいけど勝平は「実は女」だと思ってたw


 そして…ことみ。
 すみません、こういう綺麗な話に弱いんです、私。

 最初、Keyにありがちな「ヘンな子」の話と思わせておいて…、

「世界は美しい琴の音色でできている」
「その鞄は、世界中を旅してきた」

 そして

「鞄の中身は…」

 反則すぐるだろ;;
 手紙のシーンではボロ泣きしてしまった。というかロードするたびに涙腺が。

 これ、私は実話を連想してしまうのもあるのかもしれない。

 で、この話の藤林姉妹は実にいいバイプレイヤーだ。


 さて、次はいよいよ大詰めだ。