懐かしきあの学園

 というわけで、ここからはTRPGを知っている人向けの説明。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%89%E5%9C%B0%E4%BF%8A%E5%BD%A6

 「まぶらほ」の作者、築地俊彦さんのウィキペディアの説明を見ると、遊演体のプレイバイメイルに参加してホビーデータの設立に関わり、それから小説家デビューしたとある。
 それと交友関係を見ていると、どうも築地さんは「蓬莱学園」のプレイヤーだったのではないかと思う。
 なぜかというと、この「まぶらほ」の主人公のクラスメイト、2年B組の面子がどう見ても蓬莱学園の生徒にしか見えないのだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BE%E3%81%B6%E3%82%89%E3%81%BB


2年B組のモットー


・人の不幸は蜜の味。人の幸福砒素の味(これは後に「砒素は味がしない」と失敗作に)


・他人を信じるな。友人は特に


・世界の破滅より己の利益


・まず友情から売れ


・モテる奴は犯罪者(その他、「成績が良い奴」「金がある奴」も敵と見なされるが、これらは滅多と現れない。)


・他人を見たら犯罪者と思え、なぜなら俺がそうだから。


 何かというと金儲けに走ろうとしたり、すぐ博打が始まったり、アジテーションしまくる生徒がいたり、同じ学園生徒に監視役をつけようとしたり、監視役に監視役をつけようとしたり、すぐに買収合戦になったり。
 巨大学園でこそないけれど、この2年B組からは懐かしいあの蓬莱学園の匂いがするのだ。
 これは「まぶらほ」がただのスタンダードな作品から一歩踏み出しているところであり、私がこの作品を何度も読み返してしまう理由だ。


 ああ、あの学園よもう一度。
 というわけで、機会があったらまた蓬莱学園の話の続きを書くかもしれない。