よろしい、ならばこれは決闘ではなく誅罰だ

 フロアひとつ借り切った完璧な工房だ。

 結界24層、魔力炉3基、猟犬代わりの悪霊、魍魎数十体、無数のトラップ、廊下の一部は異界化させている空間もある。


 ホテルの一室を魔術工房に作り変えて敵を迎え撃とうとするケイネスに対し、切嗣が「ビルごと爆破する」という手段で対抗するシーン。このエピソードを見て、デジャヴュを覚えたTRPGプレイヤーはいるだろうか。

ヤマグチノボル
あと本日は、JGCというTRPGやカードゲームのイベントに行ってきました。
富士見さんのブースで、水野さんとソードワールドをプレイさせてもろた。

敵の屋敷のダンジョンに、ぼくが入ろうとして扉に手をかけたら水野さんが一言。
「めんどくさいからこの屋敷燃やそう」。やっぱロードスの人はいろいろ違うんだと思った。
せっかく用意してたダンジョンの罠とか仕掛けとかが一瞬でパーになったマスターの顔を、ぼくは忘れない。


 魔術工房(笑)と聞いて、真っ先にこれを思い出した人がいたとしたら、相当に勘の鋭い人だ。
 もちろん、こんなことをしたらブチ切れたGMに「よろしい(以下略)」と八つ裂きにされても文句は言えない。シナリオが進まなくなって、にっちもさっちもいかず仕方なくそうしたというんじゃなく、「めんどくさいから」だからなぁ。こんなものはクレバーなプレイでもなんでもない口プロレス上等の老害プレイである(ヤマグチさんは立場上、口が裂けてもそうは言えないだろうが)。もちろんソードワールドに「屋敷に火を放った時のルール処理」など明記されてはいない。*1
 それにしても、水野氏はホントTRPGにおいてはGMとしてもプレイヤーとしても反面教師そのものの存在になってしまったなぁ……どうしてこうなったんだろうか。

*1:ちなみに、鳥取の先輩に「プレイヤーにこう言われたらどう対応します?」と聞いたところ「『屋敷の中から、火がついて狂乱したモンスターが大挙して押し寄せてくるよ』といって強制戦闘に突入させるかな」という答えが返ってきた。さすがだ……。