人が撲殺できるハードカバー(遠い目)

海外TRPGルールブック20冊が『DriveThruRPG』で無料公開中!


 私も昔はシャドウランとかガープス、AD&Dの英語版ルールブックを買いあさったりしたのだが、今は英語版のルールブックを買うことはほとんどなくなってしまった。
 一つには、英語版ルールブックを買っていた頃は自分がやりたい世界観を持つ日本のTRPGがなくて仕方なく海外のゲームを買ってた、っていうのがあるんだけど、今は普通に日本のTRPGでやりたいゲームが沢山あるのでわざわざ海外のものを捜し求める必要がなくなったから。
 もう一つは、私の英語力だとセッション中にトラブルを誘発する可能性があるからだ。


 日本語で書かれたルールブックでさえ、その記述の解釈をめぐって揉めたり、公式がFAQを出すのが当たり前なのがTRPGだ。まして英語で書かれたルールを「翻訳」するとなると、都合のいい部分だけを抜粋とか、わからないところは無視するという訳にもいかない。大意が掴めればそれで十分という書籍と違い、TRPGのルールで細部が問題になるのはたいていPCの生死がかかっていたり、シナリオの展開の重要なポイントに関わっていたり、誤訳が望ましくない状況を生み出すパターンが多い。
 プロが訳したルールブックですらこんな評価をされてしまうくらいだ。私の英語力は、ちゃんとしたセッションを運営するための翻訳ができると自負する域にはとてもとても達していない。*1
 ここで例を挙げたのはGURPSだが、この手の話は海外のTRPGにはつきものである。シャドウランとかTORGとか、翻訳をめぐって起きたトラブルが起きた作品は数多い。それがどういう結果を招いたかは……もう言うまでもないだろう。


 それにしても、一時期は海外のTRPG業界を席巻したWODシリーズも、いまやこんなニュースになる有様とは。隔世の感がある。


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*1:とはいえ、このWikiのとおりにCarousingを<飲み会>だなんて翻訳されてしまったら技能の意味がさっぱりわからなくなってしまうような気がするのだが……。