まだこの作品そのものを入手できていないので、あくまでも動画を見た範囲での感想になるが、「異世界が地球に侵略してきて、元々住んでいた人たちがファンタジー世界の住人に変貌する」というと、シャドウランより「メイルストロームブリッジが降りてきて、地球人が無理やり変身させられた」というトーグの設定の方が近い気がする。
最初聞いた時は「渋谷全体がパレスになった」なんて、ペルソナ5みたいな状況も再現できるかな、と思ったけれど、ペルソナのパレスの設定もかなり特殊なので、詳細な設定を持つ別のゲームに落とし込むのは結構大変かもしれない。
あと、判定で「ゲームマスターがダイスを振らなくても結果が出るようになっている」というのは、ソードワールドが偉大な先人なのだが、その後あまり他のゲームで採用されているように見えない。今回のゲームは対複数攻撃が基本ということで致し方ないと思うんだけど、「双方がダイスを振らないと、プレイヤーがGMに打ち克った感が出ない」という感覚的な問題と、GM側の都合としては(これはクローズドダイスをするGMに特有の問題だが)プレイヤーがひどい目を振った時に、GM側の目で手加減するということができなくなるというのはデメリットかもしれない。
アリアンロッドも今となっては重い?
しかし……そうか、アリアンロッドは制作側も重いゲームという認識なのか……。
個人的な感覚には、最初にミニマムでゲームをスタートさせる際に、プレイヤーとゲームマスターが、文庫本1冊、あるいはリプレイと併せて掲載された新書版1冊だけでセッションをスタートできるゲームが「軽いゲーム」という感覚だった。なので、基本ルールブック1だけで最小限セッションがスタートできるアリアンロッドは、十分に軽いゲームだと思っている。
もちろん、歴史が長いゲームなので、全てのサプリメントやデータを活用しようとすればいくらでも重いゲームにはできるが、あくまでも「初めてTRPGをやってみたい」という人に向けたタイトルとしては、ダンジョンズ&ドラゴンズなどよりはるかに軽いゲームじゃないだろうか。
当然、これはルールブックの版型だけの話ではない。版型が同じだから「ゆうやけこやけ」と「トーキョーNOVA」のルールの重さは同程度か、と言われると、NOVAの方がずっと重いだろう。なので、版型(≒入手しやすさ)はあくまでも考慮すべき要素の一つだ。
とはいえ、ソードワールドも同じだが「必要最小限なルールの範囲を、文庫本一冊の分量に抑えよう」というのは、製作側の姿勢として「軽いゲームにしよう」という努力が見える、という話である。
