ペルソナの続きの話

ペルソナ5 - PS3

ペルソナ5 - PS3


 今日は、前に書かなかった残りのコープの話。つまりストーリー面のネタバレありです。












(この先ストーリーのネタバレがあります)









<運命>御船千早

 なんかもう、この声を聞くだけで泣けてくる……。コープ自体もいい話だったけど、これ冷静に考えると、田舎から上京してきた世間知らずの女性が同郷の男性に騙されて、ようやく呪縛から逃れたと思ったら恋人が9股かけてる指名手配犯で、しかもまた騙されてあのバレンタインデーイベントって考えると本当に救いがないような……。とりあえず恋人状態の占い師に他の女性との相性占わせるのは鬼畜過ぎると思いました(笑)。
 純粋にゲーム中の効果で考えると、好感度をブーストできるっていうのはなかなか凄い。実際、ランク上がらない状態なのに占いして対象のペルソナつけるとランク上がったりするし。ただ、昼と夜2回占えないこと、絶対上がるわけではないことは覚えておいたほうがいいのかも。相性占いだけでなくパレス行く前に必ず占ってもらうと、所持金が足りない間は地味に助かるはず。

<剛毅>カロリーヌ&ジュスティー

 1周目まったくやらずに終盤のイベントに突入したら割と唐突感あったけど、このコープ進めるとちゃんと伏線らしい台詞があるのね。<審判>と並んで作中最も短時間で上げられるコープだとは思うのだけど。というか、イージー以上の難易度で高レベルペルソナ作るには、これのレベル限界突破コープアビが割と必須な気がする。

<刑死者>岩井宗久

 コープの内容はなかなかよかった。こういうコープならメメントスで何とかするしかないというのはわかるし、逆に豹変したターゲットの行動からジョーカーの正体に気づかれるというのも自然な流れだと思う。ただ、コープアビの方がちょっと……。最高レベルは残弾無限か、毎戦闘残弾回復くらいにしてほしかった……。

<塔>織田信也

 まず、スタートするためにメメントスの進行が必要で、さらに途中でメメントスでターゲットを探す必要がある、しかもゲーム中盤以降にしか開始できないという意味では、非常に敷居の高いコープ。2周目で他のコープの進行がギリギリになったのは、<塔>と<刑死者>がハードルになったからといっても過言ではない。
 年下の子供との交流をテーマにしたコープは前作にもあった。刑死者もそうだけど、こういうコープの存在が主人公のキャラクター性に奥深さを与えてくれているんだと思う。ただ、他のコープも軒並み<塔>並みの難易度だったら、ペルソナ5は超ハードなゲームになっていただろう……。
 それはそれとして、最後の最後で実は女の子、とかあるかと思ってた(笑)。

<星>東郷一二三

 対戦中に妙な行動を取るって意味ではモデルになったと思われる加藤一二三さんとの関連が分かりやすいキャラだった。ただ、ステータス条件がハードだったので1周目ではまったくやらずにいたら、実は超強力なコープアビだったことを知るという。
 人気キャラっぽいんだけど、私はこのキャラ見てるとどうしてもぶるらじのイソッチさん(中の人)を思い出してしまってどうにもこうにも……(笑)。あと、持ち越しコープアビは投了じゃなくて囲い崩しにしてほしかったぞ!(まだ言ってる)

<月>三島由輝

 ネットの反応見てると人気なさそうなキャラだけど、色々な意味でペルソナ5というゲームが成立するために必須の存在だと思う。「発端となる事件に関わり、負い目から怪盗に協力する一般人」「自分も怪盗の仲間になったと思って調子付いてしまう」「怪盗の仲間になりたいと思っても自分には能力がないという苦悩」「劣等感からくる傲慢さを自覚し、自分も改心させられるのではと恐怖する」「恐怖を乗り越えて善性を取り戻す」この辺、ヒーロー物でヒーローの周囲に登場する一般人の行動としてはどれもテンプレで、ストーリー上のヒーローの相対的な位置を決定するために必要なものだ。他のコープが善人しかいないんで、ネガティブな面を一手に引き受けた感じはあるけども……。普通なら上記の要素は別々のキャラに割り振られるものだろうし。こういうキャラがいないと、ヒーローの存在が地に足が着かない。というか、1周目の途中では、最悪大宅絡みで三島の口からジョーカーの正体が露見するのでは、と予想してたくらい。
 そんなわけで、ラスト近くで誰にも省みられないなか、一人街頭に立って必死に署名を集める姿を見て「こいつ普通にいい奴じゃん……」と思った次第である。

<太陽>吉田寅之助

 これ、作中で一番風刺が効いてたコープだったような……。
 <法王><刑死者>と並んで、ペルソナ5はおっさんがいい味出してる、を地で行くようなキャラだった。コープアビも強力だし。ある意味、シドウと対照的な存在として描写されたキャラだったんだろう。前作前々作には政治家なんてほとんど出てこなかったから、まさかコープ対象とは思わなくて、駅前でサードアイを使ってビビった記憶がある。
 それはそれとして、上昇スピードは決して低くはないが、特定曜日しか上がらず、しかも他のコープにはないタイムリミットが存在するので、うっかりするとハマってしまいそうなコープではある。