尻尾強いのか……

お正月は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で遊ぼう。無料配布の日本語版ベーシックルールで挑む第5版プレイガイド(短編シナリオ付)


 桂さん、日本語版の第5版はまだですか(血涙)。

 それはさておき……あの「恐怖の島」に続編があったとは知らなかった。日本語タイトルがついてないってことは、邦訳されなかったんだろうな。前にもちょっと書いたけど、「恐怖の島」の思い出は、むしろDMにとっての恐怖の島だったんだよな……。

前作のプレイ経験のない者は「恐竜? ファンタジーに恐竜?」と大爆笑。一方,プレイ経験のある者は,「また恐竜か!」と呆れつつ,しかし旧エキスパート・セットから第5版に至るまで,キャラクター側も強化されていることを踏まえ,余裕の構えだった。


 うちでは、ファンタジーなのに恐竜か、と突っ込んできたプレイヤーはいなかった(そもそも皆ファンタジーの定義を知らなかった)。むしろ、恐竜のHPの高さに目を剥かれた記憶がある。その時PCたちが相手にしたのはプレシオサウルスか何かで、シナリオの説明に「湖から出てこない」と書かれていたのだ。そのため遠距離から倒すつもりだったようだが、HPが高すぎて手持ちの矢を全部使い切っても倒し切れない計算に。
 するとPCたちはどうしたかというと「矢を作れないか」と私に聞いてきた。矢を作るルールはなかった(当時まだ技能ルールはなかった)ので「無理」と答えたところ、その辺の石を拾ってスリングで投げ始めたのだ。何しろその恐竜は「湖から出てこない」から、射程ギリギリから石を投げ続けられても、反撃のしようがない。普通ならここで湖の底に潜るなどして逃げればよかったのだろうが、まだそこまでのDM経験がなく、まるでコンピュータゲームのハメ技のごとく石を投げ続けられた恐竜は、無抵抗のまま斃されたのだった。

 他にも、金の鉱脈を見つけたはいいが、全部持って帰ると2レベルアップマイナス1ポイントのところで経験値がカットされると知ったプレイヤーたちは、ご丁寧にカット寸前の鉱脈だけ掘って持ち帰ってレベルアップを繰り返す、とか(このシナリオ「島から絶対に出られない」とは特に書かれていなかったはず)。プレイヤーもDMも経験が浅かったせいもあって、今考えれば無法の限りを尽くされた(笑)。