ライラは可愛いんだけど、ナターリアとの同時戴冠はない気がするんだよな……ファン層が結構被るというか。見た目以外全然似てないんだけどね、この二人。
例によっていつもの
- 作者: 安田均
- 出版社/メーカー: 書苑新社
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ファンタジーの新刊を紹介するといって6冊中3冊も未刊行の本を混ぜるあの人とか、全っ然変わらないなぁって感じだけど、それはひとまず置いておいて。
トロールは鉱物?
一番読みでがあった記事は、ケン・セント・アンドレ氏が執筆した「トロールワールドの異種族」の記事だろう。ドワーフがまるでゴーレムだったり、トロールが鉱物系生物だったのには驚かされた。
セッションにこの設定を生かせれば面白そうだけど、ロールプレイに反映するのはちょっと骨が折れそうだ。ドワーフ・エルフ・トロールとめちゃめちゃ力の入った記事なのに、フェアリー以降後に行くにつれてどんどん適当になっていくのもいかにもという感じ(笑)。
出典は25年前
そして恒例のT&T研究室。あのハイパーT&Tを黒歴史にせず考察対象にしているのは素晴らしい。
当時のHT&Tのリプレイを持っている者として意外だったのが、本文中の「『ドラゴンズ・ヘヴン』と『興亡記』は、T&T関連では世界最長の物語だ」の一言だった。私が持っているのはリプレイのみだが(当時小説は買わなかった)、それぞれ単行本にして3冊と1冊である。それに先立つ雑誌連載の分を含めたとしても、本国にそれに匹敵する物語が存在しなかったというのは、D&D関連商品のことを考えると予想外だった。
あと、今のウォーロックではなく前のウォーロックに掲載されていた世界設定「セル・アーネイ」の名前が出てきたのには笑ってしまった。記事の中では比較的肯定的な取り上げられ方だが、私の中では正直なところ「セル・アーネイ」には裏切られたという印象が強い。その理由は言うまでもなく、長いこと連載を続けた割にはワールドガイドすら単行本として出版されなかったため、実プレイで世界設定として使うのは事実上不可能だったからである。
しかし、この記事も上記の記事と同様、読みでがある。筆者が出典を明らかにしてくれているため、できるだけ原典を当たるようにしているのだが(例えば、注釈で紹介されている「空からの落とし物」298ページには、確かに該当する台詞があった)、私も海外の原典は当たりようがないし、まして7版からT&Tを始めた人とかは、なおさらこの記事についていくのは大変ではないだろうか。
ただ私自身に関していえば、今回の出典を探すのは、昔懐かしいリプレイを読み返しているようで楽しい作業だったけれども。