スマホは折ってはいけない

togetter.com


 昔、チョコレイトリツコという動画があってのう……(老害感)。

ファイナルディシジョン(小声)

togetter.com


 「過去作からずっと見てる」って人が、旧三部作の最後の「ファイナルディシジョン」に触れてないのは武士の情けか何か……?(笑)

 正直なところを言うと、ジーンがダークフェニックスになるエピソードって、一回「ファイナルディシジョン」でやらかしてるから怖いっていう心境と、今回の制作陣が前回のアレの評判を明らかに承知の上で超えてこようとしているのを見たいという期待でジレンマに陥っている。
 というのも、最初は「定番のエピソードだから、2回目だけどやっておこう」とか、それくらいの制作動機かと思ってたんだけど……予告編を見て口をぽかんと開けてしまった。何に驚いたかって、ジーンの実家の場面がファイナルディシジョンのそれとそっくりなのだ! 前作リスペクト? いやいや。フューチャー&パストでわざわざ前作を「なかったこと」にしたスタッフが、そんなことするとは思えない。それに、前作リスペクトなら、序盤で早々にリタイアして二度と戻ってこなかったサイクロップスをあんなに前面に押し出してくるはずもない。
 つまり、もしかしたら、制作陣はファイナルディシジョンをやり直そうとしているのかもしれない。「本当のダークフェニックスのエピソードはこっちだよ」と言いたいのかもしれない。何しろ前作ときたら、サイクロップスは消滅、エグザビア博士も消滅(?)、ジーンは死亡で誰も幸せになれないというトンデモエピソードだった。あれを新作で「上書き」するというのなら大歓迎なんだけど……。

資金源は知らないが

togetter.com


 この間のiTunesのエピソードと同じで、理由は半分忘れてたけど「タピオカミルクティーは避けないと」っていう曖昧な警戒感だけがあった。で、流行に負けてタピオカを買ってしまい、そろそろ飲み終わろうかという時に、前に何が起きたか思い出した。ミルクティーが減って残り少なくなった時、勢い良くタピオカを吸い込んだら思いっきり気管に詰まってしまい、むせて大変なことになったのだ。
 今度も同じことをやらかしかけ、またしても反省する羽目になってしまった。ただ今回は、タピオカミルクティー以外のミルクティーを一切置いていなかった某コンビニさんサイドにも半分原因があると思うんだ(笑)。
 
 

コロコロ少年の思い出(8)

 時間を少し遡る。ダンジョンズアンドドラゴンズを初めて遊んで間もなく、トンネルズアンドトロールズを遊んでいた頃の話である。
 私より前にダンジョンズアンドドラゴンズを遊んでいた友人、つまりホワイトドラゴンに殺された時(笑)に同席していた仲間の一人が、ある時一つのゲームを持ってきた。


TRAVELLER RPG

TRAVELLER RPG


 それが「トラベラー」である。私自身、そのゲームはスペースオペラを題材としている(当時はSFとしか言っていなかった気もする)ことしか知らなかったし、スペースオペラ自体に関する知識もダーティペアスターウォーズくらいしかなかった。
 ただ、その友人は高価なボックスセットを買い、自らGM(このゲームでは「レフリー」)をかって出た。これには私も他の仲間も、少々驚いた。というのも、D&DやT&Tではそんな素振りはまったく見せていなかったからだ。珍しく熱心な彼に引っ張られ、とりあえずみんな遊んでみようということで、その場にいた皆が一斉にPCを作成し始めた。*1


 キャラクター作成に至ってなお、私を含むプレイヤーは何をすればいいのかよくわかっていなかった。ただ、とりあえず「スペースオペラという以上、宇宙船を買わないといけないのだろうな」とは漠然と考えていた。ところが、初期状態のPC全員の所持金を合わせても、宇宙船にはとても手が届かない。
 「もしかしてこの『経歴』っていうのを振っていくのか……?」特定の経歴で一定の年数を経ると所持金が増えるようだというのがわかり、プレイヤーは思い思いにダイスを振り始めた。もちろんレフリーは出目を確認するが、あくまでも「キャラクター作成の途中」だ。PCたちは出会ってすらいない。
 一人が言い出した。「なんか、俺のキャラ死んだんだけど」。経歴表には死亡の結果があるものもある。危険な経歴になれば特にそうだ。PCの一人は、一度も冒険に出る前にいなくなってしまったのだ。
 別のPCは、死ぬことこそなかったが、かなりの年配キャラクターになってしまった。まだ老人のPCを演じるなど見当もつかない子供の頃の話だ。
 D&D型のキャラクター作成に慣れきっていた私たちは困惑した。そもそもこの経歴を振るという行為、ゲームは「もう始まっている」のか? それとも「これから始まる」のか?
 苦し紛れに誰かが言った。「これさ、最初のキャラで貯めたお金を2代目に引き継げばいいんじゃないかな。後継者とかそんな感じで」しかし、レフリーは首を左右に振った。「ルールに書いてないからできないよ」

 レフリーの彼は、今でいう天然っぽい感じもあるが、生真面目な性格だった。ルールにあることは守らなければいけないというのが信条で、D&Dを遊んでいる時もマンチキンでもウォーモンガーでもない、真面目なプレイヤーだった。私がマスタースクリーンの裏で何をしているかを知ったら憤慨したかもしれない。

 レフリーが駄目という以上、ルールに書いていないことはできない。私たちは経歴表を振り続けた。つまらないというわけではない。初めて触れるゲームだ。表の結果に一喜一憂し、誰かは死に、誰かのとんでもない結果で盛り上がる。しかしそれはボードゲーム的で、少なくともTRPGのセッションではなかった。それも、全員が別々のボードで遊んでいる。
 時間切れまで経歴表を振り続けたところで、レフリーは「今日はここまでにしよう」といった。「続きはまた今度」。


 しかし、その「今度」は二度と来なかった。その友人がレフリーをやることは二度となかった。それどころか、彼は私たちのプレイグループからそのままフェードアウトしてしまったのだ。
 その友人は、私より前にD&Dをプレイしていたものの、プレイグループの中では古参ではなかった。私の次くらいに新参だった。彼はきっと、D&Dより前にトラベラーの存在を知っていて、SFに興味があったのだ。ただ、TRPGがどんなものかわからず、またグループでも新しいメンバーだったから、最初のメンバーではトラベラーをやりたいと言い出せなかったのだろう。それが、DMが私に交代したことによって、やっと念願のゲームができる機会を得た。その結果がこれだったというわけだ。


 この時私は、初めて「D&Dのよくわかる本」の偉大さを知った。トラベラーが駄目なゲームだというのではなく、私たちには「トラベラーの遊び方」がわからなかった。恐らく「正解」ではなかったはずだ。この時違う遊び方ができていれば、もしかしたら違う結末があったのかもしれない……。今でも時折、そんな風に思うことがあるのだ。

*1:これ以降の記述は、基本的に友人との会話の記憶に基づく。私自身がトラベラーのルールブックを買ったのはずっと後年の話で、しかも今手元にないので「答え合わせ」ができない。なので、ルールに関する記述は、もしかしたら私や友人の勘違いが混じっているかもしれない。