最初の時点で……


 クソコースを作らないといけない決まりでもあるのか……?(笑)

そりゃ移植できないはずだわ


 本作の「RPG部分」を遊ぶために友達と悪戦苦闘した話は前にも書いたことがあるが、逆にいうとそれ以外の部分はすっかり忘れてしまっていた。しかし、こうやって改めて見てみると……ファミコンに移植されなかったのも納得だ(笑)。

ケリーはどこだ

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 いやあの、SAMURAIはジョニー・シルヴァーハンドさんとケリー・ユーロダインさんのダブルボーカルのはずなんですが……。
 ケリーどこ行ったよ(笑)。


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 サイバーパンク2020の特殊武器と聞くたびに、思い出すエピソードがある。

 昔TRPGをやっていた知り合いで、プレイヤーをやっていてもマスターをやっていても、英語版の未訳サプリメントをやたら使いたがる人がいた。しかも、ただ使いたがるだけならともかく、そのサプリメントを貸してくれることも、和訳文を見せてくれることもない。曰く「英語サプリメントを買わないのも、翻訳できないのも君たちの都合であって、自分の責任ではない」と。
 その彼が、サイバーパンク2020を遊ぶにあたって非常に拘ったのが「APDS弾」という弾丸だった。彼によれば、未訳サプリメント「クロームブック」に追加データとして掲載された弾丸で、特殊な効果を持つという。サイバーパンク2020の基本ルールには通常弾頭とAP弾(Armor Piercing)と呼ばれる2種類の弾丸があるが、その効果を併せ持つ上に継続ダメージまで与え、さらに基本ダメージそのものも非常に高いという、とんでもない弾丸だった。
 当然というかなんというか、私も仲間たちも、そのデータの実在そのものを疑った。明らかにバランスが取れていないデータだからだ。そもそもAPDSというのは何の略なのか? しかし彼は「APDSはArmor Piercing Disposing Sabotの略で、実在する兵器の名称だ」といい、例によって「君たちは英語が読めないからな」と鼻で笑った。

 ところが、翻訳されたクロームブック(実際にはクロームブック2の46ページ)にはそんなデータは載っていなかった。掲載されたのは両目的弾(Dual Purpose)、徹甲焼夷弾(Armor Piercing Incendiary)、そして破裂フレシェット弾(Fragmentation Flechette)という、三種類の別々の弾丸のデータだったのだ。すべての特徴を併せ持つ弾丸のデータなど載っていない。
 後に調べてみたところ、APDSという弾そのものは存在するが、戦車やミサイル兵器の名称であって、個人が使う拳銃の弾丸ではなさそうだ。*1
 この間違いに懲りて、彼は未訳サプリメントを使うことをやめ──てくれたら、話としてはオチがついたのだけれど、彼は変わらなかった。ただ、二度とサイバーパンク2020を遊ぼうと言い出すことはなかったが。

*1:なお、Wikipediaでは「D」の部分もDisposingではなくDiscardingとなっているが、意味はどちらも「廃棄」なので、この部分が誤りだったのかどうかはわからない。