今まで書いてこなかったが、私はサイバーパンク2077で、いわゆるグリッチ（アイテム増殖バグや高速移動など）は一切利用してこなかった。これには二つの理由がある。バグを不正に利用したくないという精神的な理由。そして、アルマジロ増殖バグの検証で判明したように、表向きはうまくいっているように見えても、実は内部的なパラメータでグリッチ判定されており（アイテムに個別のIDが振られているらしい）、最終的にセーブデータが壊れるなどの取り返しのつかない状態になるのを避けたいという散文的な理由だ。
逆に、アイテムの厳選やジュースの分解、敵の最速リポップなどは積極的に利用してきた。これらはバグではなく元々の仕様だと思っていたからだ。
ところが今回のパッチで、明らかにバグであるアイテム増殖や高速移動は対策されなかったにも関わらず、何故かアイテムの厳選ができなくなった。これができないということは、一旦入手したら二度と手に入らないアイテムであっても、そのデータはゲーム中のいずれかの段階で確定され、その性能はプレイヤーごとに差があり、プレイヤー自身の手ではどうしようもない、ということになる。
百歩譲ってこれが元々の仕様であったとしても、明らかなバグである増殖グリッチなどを潰すよりも早く修正するべき仕様か？ という疑問はある。むしろコメント欄にもあるように「他のバグを潰したら、本来の仕様である厳選をできなくしてしまった」のが正しいのではないかという気がする。
結果として、今回のパッチはバグフィックスだったにもかかわらず、これまで以上に「先人からのバグ報告を待たないと怖くて遊べない」ということになりそうだ。
……余談だが、上の動画の最後に紹介されている「カブキマーケットの左下にあるリパードクからサイバーウェアを買おうとすると購入画面が出ない」というのは、今回のパッチで増えたものではなく、私のPS4ではパッチ前から発生していた、既知の不具合（ロードし直せば直る）である。
