あのエンドはないのか


 「予言者が求めるものは」を“その後ラヴォスに負けるから”という理由で入れるなら、同じ理由で「友との誓い」(カエルと魔王が一騎打ちするエンディング)も入ると思うわ。
 当時、このゲームがマルチエンディングだと知って、弟と二人がかりで片っ端からエンディングを見まくった覚えがある。ここにあるエンディングはもちろんのこと、開発室エンディングみたいに有名なのからそうでもないものまで、ほとんどのパターンを網羅したはず(リメイク版で追加されたものを除く)。
 中でも好きだったエンディングは、ここで挙がってる「予言者が求めるものは」とか「友との誓い」、それと「再会」(クロノが復活していない状態でラヴォスを倒す)かな。

2077の話・総評(3)


 書きたいことは昨日まででほとんど書いたので、今日はシステム面について少し触れて最後の総評にしたいと思う。

 これももう何度も書いているけど、有料DLCでも構わないので客観視点(TPS視点)が欲しかった。いや、今からでも欲しい。乗り物を運転する時には客観視点にできるんだし、MODもあるくらいなんだから技術的にはできるはずだ。
 実は、ストーリー上一か所、これは主観視点でないと演出が成り立たないな、という場所があるが、それは強制的に主観視点にした上でこのシーンでは視点変更不可、とでもすればいい。実際、ゲーム中の「時間スキップ機能」はそういう扱いになっている。
 そういえば、昨日までのエントリで書き忘れたが、星エンディングを目指している最中、ストーリー上バットランズで乗り物に乗らされるシーンで客観視点にできなくなるバグが発生したことがあり(乗り物関連はバグが多すぎる……)、仕方な主観視点で車を走らせたことがある。結果、これまで他のゲームでほぼ一度も3D酔いしたことのない私が、酔う寸前まで行って仕方なく休憩を取った。バットランズはほとんどが荒野で地形の起伏が激しく、視点がガクンガクン揺れる上に、時間帯もストーリーで強制されるので、酔いにくい景色の時間帯を選ぶこともできなかったのだ。3D酔いしやすい人は、このゲームの主観視点強制は本当にキツイだろう。

 もう一つ納得がいかなかったのが、ゲーム開始後に外見を変えられなかったことだ。ストーリー上、Vはアラサカに追われるので、外見を変える動機は十分にあるはずだが、まさか髪を染めることはおろか髪型の変更すらできないとは……。
 サイバーパンクRPGなら技術の向上で外見などいくらでもいじれるのが当たり前だと思っていたが、ゲーム開始後にクリニックなどで外見を変えることもできないのはもちろん、防具を除くファッション装備すら一つも出てこない。ネックレスなどそれっぽいアイテムを拾うことこそできるが、ジャンク扱いで売り払うことしかできない。私などはジャンク品を自動解体するパークを習得していたため、アイテム欄に入ることすらなかった(このパークは習得すると効果を解除できない)。
 また、サイバーパンクっぽいファッションにしようにも、どこにどんな服飾が売っているのかという情報がゲーム中で皆無(ブティックの位置しかわからない)なので、拾い物で身を固めたギャングの出来損ないみたいなVが巷に溢れることになる。

 前者はともかく後者については、街中にクリニックを用意してキャラメイクをもう一回やらせればいいだけの話なので、技術的な問題とは思えない。DLCで出そうとしていたのだろうか? だとしても、発売から半年以上引っ張るようなDLCにも思えないが……。


 そんなこんなで色々と言いたいことはあるが、楽しめないほどだったかと言われればそうでもない。何といってもナイトシティの雰囲気は最高だ。バグを除けば十分面白いゲームだったし、そのバグについても、恐らく急場しのぎで用意されたとはいえ、オートセーブ機能のお陰で致命的な状況にはならなかった。何より、街中をバイクで爆走した時の爽快感は他に代えがたい。自由に空を飛べる乗り物が実装されたらDLCでも買うだろう。
 ただ、今の状態でまたあの街に戻るかと言われると──微妙だ。今後のパッチとDLC次第、ということになるだろう。つまり他の多くのプレイヤーと同じだ。FF14やDQXをやっていなければ、全ジョブの制覇を目指してマップの端から遊んで行ったりしただろうけれども、ペルソナ5の時とは違い、私にとってはMMORPGより優先度の高い存在にはならなかった。最初からほとんどのバグがフィックスされた完全版2077だったり、マルチプレイモードが実装されていたら、話は違ったかもしれないが……。