位置情報ゲームに挑戦

 もうお気づきの方もいると思うが、しばらく前からスマホを使い始めた。きっかけは、ガラホでのLINEのサポートが終了したことだ。既に業務用の連絡がLINEで来るようになっていたため、スマホを購入せざるを得なかったのだ(ちなみにうちの職場は業務用のスマホを配ってくれないが、その是非はさておく)。

 機種はXperiaAceである。これについてはまた書くが、理由は「片手で操作できるぎりぎりのサイズだったから」だ。しかしAceについて書くのも今日の本題ではない。

 スマホを持っていなかった頃から、スマホを買ったらやりたいと思っていたことがあった。それは「位置情報ゲーム」である。
 私は長いこと、ガラホタブレットの2台持ちだった。ソシャゲはタブレットで遊んでいた。職場の休み時間や休日の出先でデレステFGOをやろうとはあまり思わなかったからだ。ただ、自宅に置きっぱなしのタブレットでは遊ぶことができないのが、ポケモンGoのような位置情報を利用したゲームだ。ゲーセンではゲーセンでしか遊べないゲームをやりたいのと同じように、スマホでもスマホにしかできないゲームを遊んでみたい。
 ずっとそう思っていたが、スマホを買ったのがコロナ禍の真っ最中で出かけられない時期だったこともあり、果たせずにいた。

 というわけで、また情勢が悪くなるまで、もしかしたら今しか遊べないかもしれない位置情報ゲームに挑戦してみた。それも3タイトル同時である。同時に3つのゲームを始めた理由は、時期をずらして始めると、長くやっているゲームの方に肩入れしてしまう気がしたからだ。完全に3つ同時に始めて、自分に合うゲームがどれなのかを確かめてみたかったのである。

デジタル万歩計

www.dragonquest.jp


 というわけで、まずはドラクエウォークである。
 ゲーム画面は慣れ親しんだRPGに一番近かったので、最初は一番期待していたのがこのタイトルだった。そして、しばらく遊んでみた私の感想は「これはドラクエのソシャゲのスキンを被せたデジタル万歩計だな」というものだ。
 「ウォーク」とついているのだからタイトルに偽りはないが、本当に「画面をタップして移動する代わりにプレイヤーが歩く」ゲーム以外の何物でもない。索敵範囲(?)内はタップで移動するので、なおさら「タップでもうちょっと歩いてくれよ!」という気分になる。
 同時に始めたポケモンGOに比べ、よりそう感じてしまうのは、ドラクエウォークでは「徒歩の移動距離以外の位置情報の意味がほとんど見出せない」からだ。
 ポケモンGOでは、例えば有名な幻のポケモンが出現する場所があるとか、有名なポケモンジムやポケモンスポットがあるとか、「特定の場所」に出掛ける意味がある。ところがドラゴンクエストウォークだと、ゲーム上の目的地を「プレイヤーが自分で設定」する仕組みなので、わざわざ「近所ではないどこか」へ出かける意味がほとんどない。実際私は序盤のクエストを、近所の電気屋と古着屋と自転車駐輪場とその周辺をグルグル歩き続けるだけでクリアしてしまった。



 プロモーションムービーでは、コンセプトムービーとはいえ現実世界の映像にドラクエのオブジェクトが登場してくる演出になっているが、実際にARに対応しているのは今のところ自キャラの撮影のみ。例えばフィールド画面で現実世界とオーバーラップしているのは地名の表示くらいしかない。



 これは、新宿駅の駅前である。地名こそ並んでいるものの、オブジェクトはほとんどなく、明日貼るポケモンGOスクリーンショットと比べると、なんとも寂しい。登場する敵も自宅の周辺と変わらない。しかもこの光景は、自宅から新宿まで延々とほぼ同じである。イベントで設定される洞窟などのダンジョンは、自宅の近くなどに設定されてその場限りで消えてしまうので、フィールドの風景としては草原、時々森の間を道が走っているだけである。海が近いと変わったりするのだろうか?
 都会に住んでいる人でも田舎に住んでいる人でも等しく遊べる、という意味では平等なシステムではあるが、ウォーキングをしようという気にはなっても、どこかへ出かけようというモチベーションにはなりづらいゲームという印象である。