ファラオの苦悩


 ヴァンパイアセイヴァーアナカリスが、どうしてアドヴァンシングガードを持ってないのかっていうのは当時も本当に謎だった。
 ガードキャンセルについては、前作の時点から、昇竜拳系の技を持っていないキャラはガードキャンセルできないというのもあったので、動画でも言われてるとおりキャラクターの特徴の一つと思っていた。しかし、それらのキャラもほとんどセイヴァーでガードキャンセル専用技が追加されたので、アナカリスにもキャンセル技(姿が消えて逆ピラミッド攻撃とか)を追加して良かったんじゃないかと思う。
 さらに、このゲーム共通のシステムであるアドヴァンシングカードについては、何故存在しないのか本当に理由がわからない。これは前にD3Dさんが言っていた「真サムライスピリッツで幻庵を投げれないバグ」に並ぶくらいに対戦に大きく影響を与えたと思う。両者の共通点は、バグなのか意図的なのかは別として、特定のキャラクターだけゲームの基本システムが使えないという設定になっているという点だ。攻撃が強いというだけではどうしようもないゲームだ、というのが本当にヴァンパイア特有の事情という感じ。

対戦モード!?


 このゲームに対戦モードなんてあったんだ。知らなかった……。
 技の一覧を見る限り、明らかに飛び道具を使える女性キャラが強そうに見える。後はクラブ。
 クラブの盾ってどういう扱いになっているのか疑問だったんだけど、しゃがんでいる間は一切攻撃がヒットしないとかいう暴力的な設定だったのか。そりゃ苦戦するわけだ。こちらの攻撃が盾のところに当たってると攻撃が無効化される程度かと思っていたら……。これラスボスのブルースより遥かに強いだろ。



 動画では触れられてないけど、前にも書いたことがあるMSX版のイー・アル・カンフーの続編「イーガー皇帝の逆襲」には、実は対戦モードがあった。といっても1面から3面の敵キャラを2P側が操作して、1P側が主人公を操作するという割と簡易なものだった。
 3面の敵が、飛び道具をヒットさせるとダメージは入らないが一定時間相手を麻痺させる、という非常にストレスの溜まる性能だった。これを嫌がらせのように連打すると、お約束で兄弟喧嘩になるという……(笑)。