敗北の理由

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 個人的には今でもニコニコ動画を利用することはあるし、YouTubeよりも優れてるところも 部分的にはあるので、YouTubeニコニコ動画どちらにも伸びて欲しいと思っているし、両方応援したいところではあるんだけど……この一連の呟きについてはちょっと擁護できない。
 最後のツイートで「盛り上がったのはファンのおかげ、悪いのは全部自分どうか許してほしい」と謝ってるけど、ユーザーにとって一番関心があるのは、許す許さないではなく、過去を正しく分析し今後に繋げられるかどうかだろう。誰が悪いかなんていうのはその次の話だ。
 「『ニコニコ超会議とかやるくらいだったらサーバーを増強しろ』と前々から言われていたものの、それは技術的な理由でできなかった」というエクスキューズについては、当時を知る人間としては今一つ受け入れ難い。「新機能を受け入れないやつは殺して回りたい」なんて言ってた技術者がいて、ユーザーが望んでいない新機能はガンガン追加されていた。コメント欄でも言われているが「ユーザーが望んでいない機能を追加する労力があるのであれば、技術的問題があるならそっちを解決するのに使って欲しい」というのが多くのユーザーの希望だっただろう。
 他の部分についても、過去の事象について正しく分析すべきところが、過去の自分への擁護になってしまっている。精神的に色々あったというのは、私自身も 似たような思いをしたことがあるし、一個人としては同情するけれど、組織として情状酌量の余地があるかといったら「1日3時間しか働けない人を社長の座に座らせていたこと自体が問題だった」という指摘しかできない。
 後はこれもコメントで散々指摘されていることだけど、ドワンゴの会社の姿勢がユーザーに真摯に向き合っているように見えなかった。どこかこうユーザーを軽視するというか、要望には素直には答えてやらないぞ、みたいな。だから最後に愛想をつかされたのではないだろうか。私以外にもそういう指摘をしている人が多いから、少なからぬ人間がそういったものを垣間見ていたと思う。
 最後に炎上、というか大騒動になったニコニコの改革案についても「生放送の画面をジグソーパズルにできます」なんて、それをどこのユーザーが望んだんだよ、っていう話だ。

 じゃあ最終的に、うまくやればニコニコ動画YouTubeに勝てたかと言われたら難しそうだけど、国内なら国内で独自の路線を築き、 もうちょっと存在感を示すことはできたんじゃないだろうか。そこが今もなお問題点を正しく分析できていないのであれば、輪を掛けて残念な話だ。

昔も今も……

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 なろう小説がライトノベルに分類されるかどうか、というのはまた根深い問題なのでちょっと置いておくとして、最近の作品が健全かと言われると明らかにベッドシーンに近いシーンを描写してる作品もあるし、ノクターンノベルズ系のようにそういうシーンを売りにしている専用のレーベルとかも存在するらしいから、最近の方が昔より健全とまで思わない。とはいえ、昔は昔でここで挙がってるようなルナ・ヴァルガーやあかほりさとる氏の作品、川上稔氏の作品など結構きわどいシーンがある作品も多いので、結論としては「昔も今も大して変わらない」というのが私の個人的な印象だ。


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 ちょっと古いまとめだけど、こんなのを見つけた。
 私の見解はロードス島戦記ライトノベル、かつ現在の定義でいうところのハイ・ファンタジー。つまり現代地球に関わるところが存在せず、ロー・ファンタジーではないという意味でのハイ・ファンタジーだ。
 理由は単純で、特に前半については前にも書いたことがあるが、ロードス島戦記はライトノベルであると作者自身が認めているから。ハイ・ファンタジーかどうかについては本人は言及していないので何とも言えないけど、どう見てもロー・ファンタジーではないので 、ハイファンタジーと断言してしまってよいと思う。