宝の地図の話


 宝の地図のランクは、高い方がいいのかあるいはそうではないのか。これは難しい判断だ。少なくとも、お宝モンスターを倒すことを目的とする場合、一度対象の敵を倒してしまうと、リセットしない限り再戦ができない。しかし地図のランクが高い方が、必要なリセットポイントは高くなる。ランクの高い地図の方が敵の数そのものは多いが、戦闘1回あたりのリセットポイントで計算すると、低ランクの方が得になる場合がある。
 ただし低ランクの宝の地図が扱いにくいのには、(少なくとも今日の時点では)以下のような理由がある。
 1つは、低ランクの地図は有用な地図とそうでない地図の落差が激しいことだ。そのためなかなか出回らない。本来であれば、取得に必要なポイントも低くなるため、人気があっても良いはずだが、宝の地図は取得するまで中身が確認できない。低ランクの地図は、攻略サイトでの情報共有も少なく、リスクが高い。反対に高ランクかつ共有されやすい地図の場合、元がレアだからだろうが、攻略サイトなどで情報が共有されていることが多く、信頼度が高い。
 では、この先情報共有が進んでいけば、低ランクの有用な地図が出回るようになるのか? 私はその可能性は良くて半々だと思っている。
 というのも、これから時間が経てば経つほど、外れの地図の絶対量が増えていき(割合は増えないはずだ)、有用な地図の検索が困難になっていくからだ。既に私自身、すれ違いで「自分自身で生成した地図」を交換に出している人の地図を受け取ることはまずない。自分自身で生成した地図ということは、生成した本人以外誰にも共有されていないかもしれない。つまり、誰の需要も存在しない地図の可能性がある。反対に、他人の生成した地図を交換に出しているプレイヤーは、少なくとも一人はポイントを払い受け取る価値を感じた地図だ、ということになる。
 またこの先、生成される地図が増えると、生成率の高い低ランクの地図は「有名な地図作成者と同名で別人のプレイヤーが生成した別の地図」というリスクが捨てきれなくなってくる。高ランクなら生成率そのものが低いため、偶然名前が被るという可能性も低くなる。
 とはいえもちろん、この先私の予想とは全然違う結果になることもあり得るだろう。こういうコンテンツは、実際に何が起こるかは時間が経ってみないとわからないからだ。