黄金の剣来たる

 あれだけ欲しかったのに、取るのに苦労させられたカルベロビュートに銀河の剣。そしてそれ以上にリソースを使ったのに、全然来なかった英雄の槍──と思ったら、この間の日記で必要としない理由づけをし、リソースを注ぎ込むのをやめ、半ば入手を諦めたゴールデンクレイモアマイレージでポロっと来てしまう。これがガチャの恐ろしいところだ。



 せっかく入手できたので、試し斬りをしてみた。使い方としては前の日記で「もし入手できたら」という仮定で書いたとおり、メタルキングの剣とカルベロビュートの2本の代わりの武器としてレギュラーに入れている(ただし、予定していた妖精の円月輪ではなくルビスの槍を装備)。



 危惧していた「メタル系モンスターが魅了されることによって同士討ちしだして、正気に帰った方が逃走する」というシチュエーションは、メタル系が複数出てくる「祠」か、メタルキャンペーンでもない限りは滅多に発生しないことなので気にならなかった。
 しかし、実際の使い勝手の面でハードルになったのは違うポイントだった。試しに武器を持ち替えてしばらく使ってみたら問題なかったので、そのまましばらく過ごしたところ、いつの間にかMPが凄い勢いで減っている。カルベロビュートと同じMP軽減能力があるはずなのに、何故だろうと自宅の定点狩りで調べてみたところ、意外なところに盲点があった。
 私が今周回で回っているのは12章の第10話だが、これは魅了を使ってくる雑魚敵、13章のディアプラダを相手にするのが嫌だったからだ。カルベロビュートではそれでよかったが、ゴールデンクレイモアとここに出現する「ダークキャンドル」の相性に問題があることがわかった。



 ダークキャンドルはゴールデンクレイモアの得意属性であるジバリアに耐性60%を持っており、実質半分程度しかダメージを与えられない。ゴールデンクレイモアの一撃では仕留めきれないので、控えに用意している鎧の魔槍がとどめをさすことになる。この第10話はダークキャンドルがよく出現する場所に設定されていて、ゴールデンクレイモアの仕留め損ないが頻繁に発生する。敵を倒すこと自体は鎧の魔槍があれば問題ないが、該当武器で止めを刺せないとMP消費の軽減効果が発生せず、ダークキャンドルが出れば出るほどMPが減っていくことになる。
 ちなみに、このダークキャンドルという敵は夜間のみしか出現しない。最初にゴールデンクレイモアの試し斬りをした時は昼間だったから、MPは問題なかった。しかし実際に狩りを行うのが多いのは夜だ。しかもウォークモードにしてしまっており、詳細な戦闘経過を見ていなかったせいで、気づかなかったのだ。

 そういう視点で様々な狩場の属性を見直してみると、割とどのマップでもよく出る敵がジバリア耐性を持っていたりする。この属性が不遇属性だと常々言われていたのも納得だ。とはいえ、実装したての武器だけあって威力は最高級。属性にだけ気をつければ性能は申し分ない。
 結果的には、入手前と同じ評価、つまり「わざわざジェムを使って引くほどではないが、取れたら便利だし使い勝手が良い」そんな位置づけに落ち着きそうだ。──熱望している人からは恨まれそうだが、直前の武器で痛い目を見た人間の戯言ということで、どうかご容赦願いたい。