メタルキングの剣+カルベロビュート=?


 これは難しい判断だ……。
 このゴールデンクレイモアは、武器としてはかなり高性能だと思う。必須武器級とされてきたメタルキングの剣と、準必須級とされてきたカルベロビュートの特徴を併せ持つ。この2つの武器、あるいは片方を持っていないのなら、ジェムを使ってでも狙う武器、と事前評価されているのもよくわかる。その評価に異論はないし、加えていうなら、単体攻撃においては直近の「英雄の槍」のように、攻撃と同時に自分をバフをかけることすらできる、多彩な武器だ。



 しかし問題は、私のようにたまたま既に両方の武器を持っている人間にとっての価値はどうなのか、という点だ。
 過去のエントリで「MP消費を軽減できる武器でないと、今後はきつい」と書いた。これこそまさに該当する。その意味では順当に評価できる武器だ。しかし「カルベロビュートと共存できるか」と言われると厳しい。何故なら、どちらもMP消費の軽減条件が「敵にとどめをさした時」だからだ。
 私は現在MP消費を軽減する武器として「鎧の魔槍」を愛用している。こちらの軽減条件は「代わりにヒットポイントを減らすこと」で、これは敵にとどめを刺すことと競合しない。だからカルベロビュート一撃では倒しきれない敵に対し、鎧の魔槍で削ってカルベロビュートでとどめを刺す、という運用はできる。しかし、ゴールデンクレイモアで削って、カルデロビュートでとどめを刺した場合、クレイモア分のMP消費は軽減されないし、逆もまた然りだ。
 従って、ゴールデンクレイモアはカルベロビュートと共存するのではなく、代わる武器、ということになる。デインで有利な相手ならカルベロビュート、ジバリアで有利な相手ならゴールデンクレイモアのような使い分けならあり得る(逆に言えば、どちらも鎧の魔槍とは共存が可能だ)。
 ここでまたバランスが絶妙だと思うのが、武器の種別が片手剣ではなく、両手剣であることだ。両手剣を得意武器とするのは魔剣士と守り人。カルベロビュートを得意とするのは大魔導士と魔剣士。両方とも2職しかなく、しかも魔剣士は被っている。ここでもカルベロビュートとゴールデンクレイモアは、共存ではなく使い分けを求められているといえる。

 では、もう一つの類似した性能を持つ武器、メタルキングの剣はどうだろうか。実はこちらも共存というよりは使い分けと考えた方がいい。敵にメタル系が含まれている場合、必ず先制できるメタルキングの剣と、メタル系の敵を魅了で一旦必ず行動不能にできるゴールデンクレイモア。どちらの効果も開始1ターンしか有効でないため、両方持っていてもメリットは少ない。

 ただし、こう考えることはできるかもしれない。ゴールデンクレイモアがあれば、カルベロビュートとメタルキングの剣という2つの有用な武器を1つにまとめることができる、と。



 例えば、私のパーティーでは、現在のレベリング用武器の組み合わせは「鎧の魔槍」「カルベロビュート」「メタルキングの剣「闇竜の牙」となっている。メタルキングの剣をゴールデンクレイモアに置き換えてしまえば、現在枠がなくて外している妖精の円月輪を編成に組み込むことができるようになる。
 とはいえ、そのためにただでさえ最近銀河の剣で消費してしまったジェムを投入するかと言われると……微妙なところではある。