グッドか、バッドか


 やっぱり、2077のエンディングとしてはこの「仮初の自由」の「塔」エンディングと、基本ディスクの「太陽」エンディングが「真のエンディング」の2択なんだと思う。Vから見ると「力と栄光を手放さない代わりに、いつ死ぬともしれない、明日どうなるかわからない日々を送る」か、「死を遠ざけた代わりに、力も栄光も、ナイトシティで得た友もすべてを失う」か。
 命が助かる代わりにサイバーウェアを入れられなくなる、というだけでなく、ローグからは店に来るなと言われ、ノーマッドからも連絡するなと言われ、ヴィクターは企業の犬になり、ミスティは占いを辞め、Vはひっそりと雑踏の中に姿を消す。これを望まないなら、明日をも知れぬ命に戻るしかない。しかしナイトシティで生きるとは、常にこの2択なのだ。
 エッジランナーズでも、ルーシーが望んでいたのは後者で、しかしデイヴィッドが選んだのは前者。まさに対照的だ。
 ミントが「え、これ、バッドエンド?」と言っているのは、まさに正直な感想だと思う。VがVでなくなるのをバッドエンドとするなら、Vであることを貫いて死ぬ太陽エンドは(例え次の日死ぬとしても)グッドエンドになる。そして、エッジランナーズもグッドエンドなのだ。もっとも、私が一番好きなのが「節制」エンドであることは変わらないが。

こうして見直すと……


 こうして改めて見直して、皇帝以外の視点を考えると、明らかにカンバーランドは後継者選びのどさくさに紛れて帝国の介入を受け、無理やり併合させられたようにしか見えないな。
 昔のファンタジー小説だったら、アバダニ辺りを通じてアヴァロンの文官からサイフリートに七英雄に加担するよう唆す手紙が届いて、読んだら燃やすように指示されてるとかそんな感じ。もちろんそれを口実にサイフリートを攻めた後証拠ごと抹殺、と(笑)。