配合がないのは残念


 ほぼ運営の意見に同意だし、新たに考えを知ることができた部分についてもほとんど異論はない。
 例えば、メタキンコインは即時使ってもらうつもりで出している、という意図はこれで分かった。メタキンの非表示機能は実装されない、ってことなんだろうが、それはそれで設計理念に基づきそうしているのなら仕方ない。
 配合については常設として追加されるものと思っていたので、それがないというのはちょっと残念だった。DQWにペルソナ的要素を見出して遊べるかと思っていたのだけど……。前にも書いたとおり、同接率に影響が出そうだからやめたのだろうか。

そうか、テープか……

akiba-pc.watch.impress.co.jp


 この記事を読んでいて、最初「8801のようなホビー用途のPCで、MK2が初めてのFDD搭載機って……MSXのようにカートリッジがあるわけでなし、どうやって初期のゲームをリリースしてたんだ」と思ったけど、そうか、テープか……。オールドゲーマーに有るまじき思い込みをしてしまった。
 ただ、やっぱりゲームPCとしての最初の王者は、この次に出る8801mk2SRっていう印象だな……。下位互換をほぼ完全に保持していたのも大きかった。



地図の話、続き(2)

togetter.com


 昨日のエントリの続きである。TRPGの話をしている人も多かったようなので、とりあえず自分の知っているTRPGの話を取り留めもなく書いていこうかと思う。もっとも、こういう場で地図を丸々載せるのが引用として許される範囲なのか今一つわからなかったので、それぞれの地図を巡るエピソードを紹介していく形としたい。問題ないとわかれば、今後は出典を明らかにしたうえで載せることもあるかもしれない。
 とはいえ、私が知った古いゲームの順に挙げていこうとすると、最初のいくつかが非常に変則的な話になるのだが……。

ミスタラ世界(クラシック・ダンジョンズアンドドラゴンズ)


 CD&Dの背景世界「ミスタラ」については、このブログで過去に何度も触れてきた。初出は青箱、エキスパートルールセット(ベーシックルールセットには「屋外」の地図は一切ない)。その後のコンパニオンルールセットにも地図はなく、さらにその次のマスタールールセットで、表紙裏に大きく世界全体の地図が掲載されていた。さらに、一つ一つの国々については、Gazetterと呼ばれるサプリメントで紹介されていくという形式だったのだが……ファンにとっては衝撃的な事実が後年明かされている。
 マスタールールセットの地図と、ガゼッタの地図を見比べると、あることに気がつく。ガゼッタは16冊もの大ボリュームを誇るサプリメント群であるが、マスタールールセットだとその範囲は世界全体に比べごく一部(1/30くらい?)である。ジアティス帝国とアルファティア帝国は、それぞれが大陸を擁する巨大な帝国なのだが(ジアティスの元ネタはローマ帝国である)、それがマスタールールセットでは小さな島にしか見えない。それぐらい地図全体が巨大なのだ。縮尺では恐らくフォーセリアの数十倍の広さになるだろう。
 これは、ネットに非公式に掲載されたインタビューの抄訳記事なので、出店や真偽は不明であることを最初に断っておくけれど、この地図についてファンが製作陣に聞いたところ、「あれはミスタラ世界の誇大妄想の狂人が描いたもので、実在しない」と答えたというのだ。
 マスタールールセットを使っていたダンジョンマスターたちの多くは、あの地図が「ある」ことを前提にキャンペーンを運営していたと思うので、このコメントが事実ならかなり衝撃的である。
 ただ、マスタールールセットの地図そのものには、地名以外の設定が一切ない。思うに、ソードワールドの「ファーランド」などと同様、当初は大風呂敷を広げ、プレイヤーの想像力で空白を埋めてもらうつもりだったものが、業界の趨勢がそうはならなかった(より狭い範囲に、充実した設定を詰め込みそれを生かす方向性になった)ため、方針を変えたのではないだろうか。

 ちなみにミスタラの地図は、マスタールールセットのそれを真正とするなら、西洋型と国産型の中庸とでもいうべきだろうか。中央部も含め、複数の大陸と海洋が複雑に入り混じった形状である。とはいえ前述の経緯を考えると、どちらのタイプか論じること自体意味がないかもしれないが……。