私は基本的には、この動画の意見にはあまり賛成できないかなぁ。
まず、ギャングという言葉でモックスとシックスストリートとメイルストロームを同列に扱うこと自体、ちょっと無理がある。
動画で言われているヴァレンティーノズの評価については、Vの個人的な知り合いのジャッキーがたまたまいい奴だったっていうだけで、統計的にはまともな人間はほとんどいない。これは私の主観ではなく、ゲーム内に裏付けがある。ナイトシティで出会うヴァレンティーノズをキロシで解析すると、町の秩序を守るような方向性とは全然違う犯罪で賞金がかけられている人間が山ほどいる。
これに対して、モックスは酒場の中が非交戦区域となることからもわかるように、設立当初の目的どおり、自警団としての意味合いが強く、所属メンバーもほとんど賞金が設定されていない。つまり犯罪を犯していないということだ。もちろん、シックスストリートが最初そうであったように、モックスも時代が経てば腐敗して、やがて賞金がかけられるようなメンバーがたくさん出てくるのかもしれないけれど。
逆に、ヴードゥーボーイズやメイルシュトロームは攻撃性が高く、独特の行動規範を持ち、極めて排他的で他者と共存が困難な存在だ。前者などはむしろテロリストと分類した方がよいのではと思うくらいである。
そしてもう一つの大きな理由だと思っているのが、「TRPG版でPCの選択可能なロールにギャングがない」ことだ。コープもいる、コップもいるのにギャングはいない。それはやはり「PCとして選択するのに適さないロール」、すなわち街から見れば異物だからではないか。もし街にとって必要な存在なら、セッションに参加できてもいいはずではないか?
一点だけ賛成できる意見もある。ナイトシティからギャングが消えたらどうなるか? 治安も良くならないし、犯罪も減らないだろう。ただし私が考える理由は違う。それは「他のギャングが後を埋めるだけ」だろうと思うのだ。
TRPG版の2020には36のギャング組織が掲載されているが、その大半は2077では影も形もない。企業は5大企業すべてが存続しているのに、だ。企業は「組織が個人を犠牲にする」最たる組織だが、反対にギャングは「構成員が極めて利己的な行動しかしない」。だから移り変わりが激しい。今のギャングがいなくなれば、狩場が空いたのはこれ幸いと、他のギャングが外から流入してくるだけだ。
私は、ギャングはナイトシティの必要悪というよりは「影」だと思っている。光がある限り、影は決して消えない。影が消えるときは、すなわちナイトシティが消えてなくなる時だ。
似て非なる「レッガー」
ちなみに、私がこれと似て非なる存在だと思っているのが、NOVAの「レッガー」である。最大の違いは、彼らはPC(キャスト)として選択可能であるということだ。過去にはNOVAの司政官と手を組んでいた人物すらいる。つまり、2077でいうなら「モックス」に役割がより近いのだと思う。
