4枚の鉄扇

 昨日のエントリの続き。昨日のエントリを読み返して、トーキョーNOVAを知らない人が見ても「サイバーパンクRPGで4本の腕で扇持ったキャラ」と言われてもさっぱりわからないだろうとようやく気づいた。というわけで今回は自分のキャストの紹介である。

“六枚羽根の雷鳥

 トーキョーNOVA・ザ・レヴォリューション時代のキャストで、スタイルはミストレス●、カブト=カブト◎。要は護衛を生業とするキャスト。なぜ武器が扇かというと、ルールブックに載っていた防具を除く手持ち装備のなかで、クリスタルウォール(盾)の次に防御力が高い武器だったから。あの頃は護衛と言えばたいていみんな盾を持っていたので、たまには違う装備の護衛を作ってみたかった。戦闘になると、アシュラテンプルよろしく肩に隠した義腕を展開して、敵の攻撃を鉄扇ではたき落とすというコンセプトである。
 といっても、多分当時卓を囲んだ仲間にキャスト名を言っても「え? あいつって護衛だったっけ?」という反応しか返ってこないと思う。重宝していたのはもう一つの能力“応援”の方だった。
「扇といったら武器の他には何に使う? 多分踊りだろう。じゃあ、戦闘中に踊りながらすることといえば? ……人の応援だろうなぁ」という発想で、戦闘中に他人を“応援”もするキャストだったんだけど、この使い方がエグく*1「ルールブックには“味方を応援する”とはどこにも書いてない*2」と強弁して敵味方両方を応援し、クズカードをことごとく敵に(つまりルーラーに)押し付ける*3というキャストだった(笑)。


 分かりやすくイメージを例えるなら、外見は艦これのZ3“マックス・シュルツ”で、中身は卯月っぽい感じ。銃弾飛び交う戦闘の真っ最中に(あの声で)「ぷっぷくぷーぅ」とか「うっそだぴょーん」とかいって扇から水をチョロチョロ出したりして相手の邪魔を……すれば、まぁ普通のルーラーなら怒ると思う……(汗)。あの時のルーラーさんたち、ごめんなさい。


 言い訳するわけでもないしオチのつもりも無いんだけど、このキャストには致命的な欠陥があって、とにかくシナリオに参加しづらかった。まだアクトトレーラーやハンドアウトもない頃、推奨スタイルだけを指定するような時代だったので、見てすぐに護衛と分かるキャストでないと依頼が来ない。なるほどみんなが盾を持つわけだ、と改めて納得した記憶がある。なお、あの名作リプレイ「カウンターグロウ」のジャック・バロウズも同じく「盾を持たないカブト」というコンセプト*4で作られたキャストで、こちらはさすがのカッコよさと感心させられた。
 あとは、とにかく演出がコミカル方面に振り切ってるんで、シリアスなシナリオだと参加を断られることも。いや、むしろOKを出されたほうが困るというか、シナリオで浮きまくるので辛かった。
 なお、この反省を生かした次のキャストについては、過去のエントリで触れたことがあるが「変わった武器を使う」というテーマからは外れるので今日のところは割愛する。

*1:多分ルーラーによっては却下されると思う。

*2:「対象」とだけ書かれている。

*3:対象は押し付けられたカードをそのまま捨て札に回すことはできるが、カード交換そのものは拒めないのでクズカードを捨てるという目的は達成できる。

*4:弾丸で相手の攻撃を叩き落とす。