死刑にするため助けたんじゃない


 「二度死んだ少年」のくだりで不覚にも大爆笑してしまった。

細かいことだけど

game.watch.impress.co.jp


 この記事の冒頭のところに書かれてる「9月18日実装」ってなんのことだ……? バレンタインだよな……?

平文……だと……?

togetter.com


 暗号化してなかったのか……。

T&Tの僧侶の話、補足

 なんか、連日最古のゲームと最新のゲームについてばかりエントリを書いているような気がしてくるが……先日書いたT&Tのエントリに、ちょっと補足しておく。
 T&T研究室は背景世界「トロールワールド」における僧侶と信仰の位置づけを、私のエントリはキャラ作成におけるバリエーションという観点から僧侶の位置づけについて書いたが、では(戦闘時の)役割分担(ロール)において、僧侶、というか回復役はどのように位置づけられるか、という話である。


 一般的なTRPGにおける戦闘は、個人ごとに命中判定、ダメージ判定を行う。それに対して、T&Tの戦闘では、双方のヒット数を比べ合い、負けた方が差分のダメージを受けるというシステムである。ここで重要なのは「勝っている側はダメージを受けることがない」という点である(最新版では「悪意ダメージ」が存在するため必ずしもこの限りではない)。
 T&T以外のTRPGであれば、優勢であっても個別にダメージを受けることはあり得るため、攻撃力が低いロールが回復役を担うことには意味がある。これが普通のTRPGの「僧侶」だ。
 ところが、T&Tについては優勢である限りダメージを受けない。つまり最優先事項は味方全体を優勢とすることである。加えて、T&Tは敵の攻撃力はダメージを受けるごとに減殺するが、味方の攻撃力は減殺しないという特徴がある。よって、1回優勢な状況を作ってしまえば、優勢のまま戦闘を終えられる可能性が高い。
 さらにT&Tの戦闘システムでは差分がダメージとなるため、味方が受けたダメージを1回復させることと、敵へのダメージを1増加させることは同じ意味を持つ。そして、攻撃にはリソースを必要としないのに対して、回復にはリソースを消費する。
 要するに「回復するくらいなら殴った方がマシ」なゲームシステムだったのだ。


 結論としては、T&Tというシステムと回復役というロールは、非常に相性が悪かった。「T&Tに僧侶が存在しないのは、システム的に回復役が不要だからだ」と言ってもらった方が、デザイナーの好みだとか言われるよりよっぽどすっきりするくらいである。
 だから、T&Tが新版で僧侶を追加せず、他の役割を追加したのは、メタな視点からいえば理に適っていた。「PCのバリエーションが足りない」という点について対応しようとするのであれば、別に追加するのは必ずしも僧侶である必要性はない。そして本音を言えば、その追加クラスがもし旧版のころにあったなら……というのが、新版を見た時の率直な感想である。