EMT(エーリカマジツッコミ役)


 珍しく何も悪くないエーリカがとばっちりを食らいまくる話。なお原作どおりの模様。

まさか次が最終巻か


 なんか、今回のラスト、次あたりで終わるみたいな雰囲気なんだが……

ちなみにゲーム本編


 ふみふみの水着に惑わされて、貯め込んでいた石を全部使った(120連くらい?)けど来なかったよ! 魔性か! 魔性の女か!
 ……なんか、アナザーエデンをアンインストしてから、このゲームが私のガチャ不運を吸い取ってるっぽいんだよな……。

このミコッテ、戦士か


 「人生で一番大事なものはコントローラー」と言った人がオンラインRPGの宣伝してると説得力あるな……(笑)。

コロコロ少年の思い出(15)・「最も価値のあるものとは」

 さて、今日もクラシックダンジョンズアンドドラゴンズにまつわる小ネタである。

 貴方のプレイグループで、プレイヤーに最も喜ばれたマジックアイテム(あるいはプレイヤーから見て最も嬉しかったマジックアイテム)はなんだったろうか。私のプレイグループの場合、それは+5の魔剣でもなければ+3のプレートメイルでもなく、最上位の魔法のスクロールでもない。「ホールディングバッグ」(メディアワークス版での名称は「バッグ・オブ・ホールディング」)だった。


冒険者の宝物庫 ダンジョンズ&ドラゴンズ 第4版 サプリメント

冒険者の宝物庫 ダンジョンズ&ドラゴンズ 第4版 サプリメント


 前に、ロール&ロールの記事を取り上げた時に書いたが、CD&Dにおいてはミッションクリア経験点のようなものはないか、あるいは比重が少なかった。比較的後期であるメディアワークス版のルールにおいてすら、それは敵から得られる経験点を2倍にする程度である。そして、CD&Dにおいて敵から得られる経験値はさほど多くない。
 主な経験値の入手元は、財宝を入手した時に得られる金貨の枚数分だけ得られる経験値だった。1ゴールドを手に入れるたびに、経験値が1入手できるのだ。ただしこの時、荷重重量が問題になる。冒険のラスト、後はホームタウンに帰るだけの状態になったとしても、移動速度がゼロになる=移動が不可能になるような荷物の持ち方はできないとするのが普通だった。この時、荷重は2400cn(エンカンブランス)=貨幣2400枚。その全てを最も兌換レートの高いプラチナム貨幣で入手したとしても一人当たり2400×5で12000ポイント分の経験値にしかならない。
 初めはこれほどの報酬が入ることはまずないし、仮に入手できてもレベルが2上がる1ポイント手前で経験値はカットされるので気にならないが、後半はそうはいかない。例えば戦士がレベル8から9に上がるための経験値は12万である。しかも、荷重2400cnというのは、剣も持たず鎧も着ないで素っ裸の状態での話。戦士がそんな状態になることはありえないだろう。比較的身軽なマジックユーザーでも重い呪文の書は持たざるを得ない。一昨日書いたようにPCの大半がプレートメイルを着込んでいるようなキャンペーンではなおさらだ。

 最大の問題は、この荷重重量が、例えば筋力が上がったりレベルが上がったりしてもまったく上昇しないことなのだ。乗用動物に運ばせるというのはもちろん有りで、そのためのルールも存在しているものの、ダンジョンに荷物運び用のラバを連れて入ることを認めるDMはあまりいないのではないだろうか。あるいは連れて行けたとしても、敵に襲われて食われてしまえばそこで終わりだ。


 そこでホールディングバッグの出番である。これは、一見ただの小さな袋だが、10000cnまでの荷物を入れることができ、しかも重さは600cnしかないという夢のようなマジックアイテムである。敵にダメージを与える手段や防御力を上げる手段、戦闘に使う様々な能力などは、レベルを上げていけばいくらでも他のもので代用が利く。しかし、持ち運べる荷物の上限を半ば恒久的に増やし、しかもデメリットがほぼないというアイテムは、これだけしかない。
 要はこのアイテム、CD&Dの世界においては「入手できる経験値の上限を増やせる」に等しいアイテムなのだ。最初は何気なく登場させたアイテムだったが、プレイヤーたちは即座にそのずば抜けた有用性に気づいた。「ホールディングバッグを所持しているプレイヤーはセッションを欠席してはいけない」という、メチャクチャなローカルルールまでできるほどだった(笑)。
 インテリジェントソードはDMにもメリットがあるアイテムだったが、ホールディングバッグにはDM側のメリットはない。しかし、セッション欠席不可なんて無茶を通すわけにも行かず、次の冒険の報酬として、私は別のホールディングバッグを登場させた。今思えば、ローカルルールの設定も「追加のホールディングバッグ」を引き出すための交渉に使うためだったんじゃないかという気がするが……(笑)。


 というわけで、当時のキャラクターレコードシートを見てみると、所持品欄の一番上には、何をさておいても「ホールディングバッグ」と書かれているのである(笑)。