鬼畜ゲーと呼ばれようとも……


 この動画を見ていて感じたことが一つある。昔から、宝箱の出し方が鬼畜と言われ続けるドルアーガの塔だけど、その鬼畜さゆえにプレイヤーの記憶にはより強く残ったのではないだろうか、と。



 こちらは同じ作者によるドラゴンバスターの動画だ。このゲームも同じナムコによるファンタジーを題材にしたレトロゲームだが、こちらでは、中盤で早々に「同じことの繰り返しで話すネタがない」というセリフが出てくる。
 ドルアーガも敵のバリエーションは無限ではない。サキュバスドルアーガを除けば、顔ぶれ自体は塔の中層で揃ってしまう。しかし、宝箱の出し方は58階までバラバラだ。それゆえに話題に事欠かなかった。これは配信者に限った話ではなく、かつてのゲーマーたちにとっても同じだったのではないだろうか。それゆえか、題材はよく似ているのに、知名度にはかなりの差がある。Google検索が件数を表示してくれなくなったのでPixivで比較すると、ドルアーガは1000を超えるのに対して、ドラゴンバスターは100にも達しない。
 もちろん、続編の有無という違いはある……と言いたいところだが、ドラゴンマスターにも続編はないわけではない。となると、両者の知名度の差を分けたのは、他の要因だったのではないか……という気がしてならないのだ。