後編も見ました


 ぼっち・ざ・ろっく劇場版の後編を見てきた。


(以下ネタバレありのため折り畳む)














 大まかな流れはほぼ予想していた通り、前編が初ライブまでだったから、後編は学園祭までを描いていた。
 前編がアニメ版の8話分相当だったと聞いて、4話分しかない後編はほぼカットはないのかと思っていたが、実際にはギターを買い直すシーンがほぼセリフなしのMVシーンのような扱いで流されるなど、結構編集はされている印象だった。
 後編はぼっちと並び、郁代がダブル主人公のような立ち位置にあり、彼女から見たぼっちがどのような存在か、に焦点が当てられた物語。テレビアニメ版は見たことがなかったが、正直、元がテレビアニメで、これが再編集された総集編だとは分からないくらい、物語としてよくできていた。一応、それぞれの展開は原作通りとなっているものの、楽曲の使い方も非常に印象的だ。
 ただ、一点だけ気になったのはラストシーンだ。この作品にはポストクレジットシーンはないので、本当に最後のシーンなのだが、どうやらこれはテレビ版にはなかった、劇場版オリジナルのシーンらしい。前編と後編のシーンがフラッシュバックのように流れた後、回想の幼少時のぼっちが、遊んでいる途中で手を引かれていくシーンに繋がる、非常に意味深な演出だ。見ようによっては、前回と今回の総集編で描かれたぼっちの物語は、全て幼少時のぼっちが見た幻だった……みたいな解釈もできてしまう(もちろん違うだろうが)。
 原作にはこのシーンは存在しないので、アニメオリジナルのこのシーンそのものについては、見た人の感想を見ても割と解釈はバラバラのようだ。一番分かりやすいのは、このシーンそのものが次作への引きだ、という解釈なんだけど……今一つ断定できない感じだ。

 ちなみに本当の「次作への引き」は、大槻ヨヨコが姿だけ登場したことだろう。個人的にはきくりたちのバンドメンバーが全員登場したのが嬉しかった……が、サイケデリックロックはちょっと(笑)。
 残念だったのは、来場者特典でオリジナル漫画の「2話目」がついてきたこと。……前編は公開直後に行かなかったから「1話目」は手に入らなかったということに、今更ながら気づいてしまった。



 そういえば、作中でコラボ先のいろはすの露骨な宣伝をしていたのは草だった。