今あるアイドル育成ゲームの流行の源流はアイドルマスターだろうという点に異論はないものの、実在のアイドル系ゲームを一切やってなかった私の記憶にある、一番古いアイドル育成ゲームは多分「誕生-Debut-」だなぁ。
同じイラストレーターによる、5人の不良学生を育てる「卒業-Graduation-」の姉妹作みたいな感じで、一応体裁としては後のアイドルマスターと同様、3人のアイドルを育てるという名目だったが、確かプレイヤーの肩書はプロデューサーではなくマネージャーだったはず。5人から3人というと減ってるように見えるけど、前作はサブキャラクターがほとんどいなかったのに対して、ライバルアイドルがかなり登場するので、総人数は多い。
メインヒロインが富永みーなさんと笠原弘子さんとかないみかさんで、ゲストキャラに三石琴乃さんとか、天野由梨さんとか、錚々たる面々が揃っていた。演歌を歌う島本須美さんとか、この作品以外では見たことがない。
当時のゲームの定番として、このゲームもアニメ化されたんだけど、ではプレイヤーの分身であるマネージャーはどういう形で登場したかというと、登場しない。それも艦これアニメみたいな不自然な形ではなくて、そもそもこの作品のアニメ自体「アイドルが演じる劇中劇」の形を取っているので、出演者ではないマネージャーは出てこないのだ。
実際、話としては2話あるが、「第1話では恋のライバル同士で初対面だった二人が、第2話では小学校時代からの親友という設定」「第1話ではファーストフードのバイトの店員が、第2話では謎の幽霊という設定」のように、話によって役柄が変わっている。
なので、一応オープニングでチラッと舞台裏エピソードが語られたりはするものの、アニメ部分では「アイドルである三人」は全く描写されないという、ある意味異色の作品だ。
ちなみに、ドラマCDの方はちゃんと「アイドルとしての3人」が描かれる作品である。
……そういえば、前にも誕生の記事を書いたな、と思ったら、もう15年以上前の記事だった……。
