てゐに続いてゆかり


 マッチムーブ系動画は結構好き。
 前に東方のてゐを題材にした「てゐの里帰り」っていう動画があったけど、これを見てそれを思い出した。

これはPCの圧勝


 ファミコン版を初めて見た気がするが、あの誘導レーザーをなくしてしまったらテグザーじゃないだろう……。

そんなこと書いちゃっていいのか(その2)

(表示されていませんがゲームマスタリーマガジン第9号です)


 実はコラムだけじゃなくてシナリオも、かなり……。


(以下、辛口の感想になりますので嫌な人は引き返してください)













 本誌に掲載されているシナリオ「グッドルッキングなゴブリン」。著者は昨日のコラムの著者と同じである。
 簡単にいうと、秘術の力で(人間視点での)イケメンに変身したゴブリンに村を征服されたので、取り返した上で変身の謎を解いてゴブリンを元に戻すというシナリオである。
 もし、このシナリオを友人たちとやることになったとしたら、絶対にセッション中論争になるだろう。というか、このシナリオにまったく疑問を抱かずセッションしろというのはかなり無理がある。

 まず「グッドルッキング」というが、ゴブリンの、あるいはマーモ軍の、あるいはファラリス信奉者における「美」とは、PCたちの一般的な「美」と同じなのか? という疑問がある。強さこそ正しさとする彼らの教義からいえば、強いものこそが美しいという価値観なのではないのか? ゴブリンたちは望んで変身しているような記述があるが、知能が低いからこそ、異種族の姿に変身することに生理的な抵抗感は抱かないのか?
 次に、侵略された村が「ゴブリンが美形の人間のように変身したので混乱した」という展開にもかなりの疑問が湧く。この変身したゴブリン、やってることはゴブリンそのものである。だとすれば村としては、外見がどうであれ敵は敵であるという対応が普通のはずだ。美形だからといって山賊行為を許す村など存在するだろうか?
 そして、一番疑問なのが黒幕の行動である。ゴブリンに知性を与えようとするのは分かる。しかし「友人としてカーラを信奉していたので、天秤が一方に偏りすぎると世界が破滅するという主張に共鳴して、醜い内面に美しい容姿を与えてバランスを取ろうとした」というのはまったく理解できない。フォーセリア中の美しい生物の内面を醜くして、醜い生物の容姿を美しくしようってわけ? カーラの主張ってそんなんだったっけ?

 
 このシナリオの作者は「ゴブリンがイケメンに変化したら、PCの(NPCも)反応は変わるはず」と考えているようだ。でなければ、このシナリオの依頼内容は「ゴブリンの変身の謎を解き、元に戻す」ではなく「倒す」ことになっているはずだし、このシナリオはただのゴブリン退治のシナリオになってしまう。
 だが、あえて聞こう。ゴブリンは外見が醜いから排除されるのか? イケメンだったら排除されないのか? ゴブリンの変身を解いて元に戻すのは、ゴブリンをイケメンから醜い姿に戻し、排除してもいい存在にするためなのか? そもそも、ゴブリンの内面は「醜い」のか?
 私が「セッション中論争になる」と考えるのはこういった部分だ。しかもこれは、結論の出ない不毛な論争である。


 このシナリオを「モンスターたちの狂想曲」の作者が見たらなんというだろう。是非感想が聞いてみたいものだ。