解説役はやはり彼女


 この手の動画だと、解説役は大抵ウサミンだな……(笑)。

久しぶりの追加シンドローム


 これだけ流行れば当然出てくると思ってた、ダブルクロスクトゥルフをやるサプリメント。初めて聞いて一番気になっていたのは、SAN値に相当する数値をどうするのか、ということだった。普通の能力値と違い、SAN値はロールプレイに影響を与える能力値であり、同様にロールプレイに影響を与える侵食率と別々に、かつ両方を管理してロールプレイに反映させるのは非常に難しいからだ。
 ダブルクロスが採った道は「侵食率をSAN値として扱う」ことだった。これにはなるほどと思った。こうすると、SAN値が下がるのに相当するのが侵食率が上がること。つまりこのゲームでは、単に狂気に近づくのみならず、自分自身が神話生物に近づくことを意味するわけだ。
 それを端的に表すのが、新シンドローム「アザトース」だ。名前はアザトースだが、実際には神話生物全般のパワーを表すシンドローム。実に12年振りの追加である。


 とはいえ、私自身はホラーが苦手であることもあり、クロウリングケイオスのステージ設定で遊ぶことはないだろう。そうすると気になるのが、この新シンドローム「アザトース」は、通常ステージで使えるのか? ということだ。本文中にはサジェスチョンは特になかった。──しかし、普通に考えれば、使えないだろうな、と思う。アザトースの要素が混じるだけで、通常ステージが全く違う雰囲気に変わってしまうからだ。敵専用でもきついだろうな……。


 ちなみに、例によって例のごとくこのサプリメントの126ページから131ページには、ダブルクロスに限らず、ぜひ多くのGM、プレイヤーに目を通してもらいたい、大事な大事なことが書かれている──特に、以下の記述は、自分にはまったく心当たりがないと思っているGMやプレイヤーには!

 プレイヤーに裏切られた、というショックを与えることは“悲劇的な/しんどいシナリオ”でも“知的なシナリオ”でもない。単にあなたがズルをして誤った優越感に酔いしれているだけである。

 GMは「プレイヤーなら自分の発想を超えていけるはずだ」と思っているかもしれないが、超えられなかった場合に全員が楽しめなかった時はどうするのか、というところまで考えを及ぼさなければならない。

 セッションをサボタージュする行動はいかなる意味でもクレバーではない。GMは毅然と対応するようにしよう。