ゲーム業界で一番有名な「墓場」


 確かにE.T.クソゲーというのも知っていたし、アタリショックを引き起こしたと噂になっていることも知っていた。もちろんE.T.のプレイ画面を収めた動画は他にもあるが、わざわざ現場のアラモゴードまで行って、関係者に直接インタビューをしたというこの動画は、ゲームの歴史の一幕として一見の価値がある。
 実際、私は「現場で盗掘があったのでコンクリートで埋めた」という話とか「埋められた70万本のうち1300本だけが発見されて、その後埋め戻されたとかいう話はこの動画で初めて知った。
 「節税対策のために大量のゲームが廃棄された」というのは、なんだか取れ過ぎたからといって農作物を捨てるような話に似たものを感じるけれども、ただアタリの失策は失策としてあるような気がする。ヒットで100万本しか売れていないのに、500万本作ったというのはどう考えても作りすぎだし、それは返品もされるだろう。これは完全に経営判断のミスじゃないだろうか。E.T.のゲーム内容だけが全ての原因ではないにもかかわらず、経営者が自分のミスを隠すために、たまたま目立ったゲームに全ての責任を押し付けたということは考えられそうだ。
 ただ、もしこの時アタリショックが起きていなければ、日本の任天堂ファミコンがあれだけ売れるチャンスがあったかどうか。アメリカのゲーム機がアメリカのゲーム業界を席巻して、そのまま続いていたかもしれない。
 歴史にもしはないけれど、この時のアタリショックが、後の日本の、そして世界のゲーム業界に与えた影響は大きい。もちろんE.T.もそれに無関係ではない。そういう意味でもこの動画、ちょっと続きが楽しみだ。

リモートプレイまた失敗


 前回実家に帰った時に引き続き、PlayStation4PlayStationVitaでリモートプレイしてみようと思ったけれど、また失敗してしまった。前にも書いたように、昔は出来ていたが、最近リモートプレイの本体登録に2段階認証が導入されたのが原因だ。それ自体はこのご時世なので、まぁ仕方ないと思わなくもないが、このPlayStationVitaのリモートプレイの特殊なところは「本体の wi-fi が届いているところでインターネットを介さないリモートプレイをすると、この登録システムが起動しない」という点だ。つまり自宅で、プレイステーション4の本体の近くでリモートプレイをしている限り、この2段階認証に基づく本体登録は有効にならない。
 私は、PlayStationStoreにパソコンのメールアドレスを登録している。ということは、パソコン本体をVitaと一緒に持ち出さない限り、この本体登録ができないということになるが、普通そんな状況は考えにくい。Vitaでリモートプレイをしたい場所というのはプレイステーション4本体を持ち出せない場所。そういった場所にはパソコン本体も普通持って行かないだろう。
 今は、この「本体の傍にVitaがある状態」で、二段階認証を有効にする手段がないかどうかを探しているところなのだが、もしそれができないとすると、ちょっとこの登録システムの運用にはいささか疑問が残るところだ。