DQモンスターの裏話


 この動画を見ていて思い出したが、昔「モンスター物語」という、ドラクエに登場するモンスターを題材にしたストーリー集みたいな本を買ったことがある。
 その中で印象に残っているのが、これもキメラのエピソード。この本でもキメラは人造の魔物ということになっている。キメラを作成した悪魔神官が、ゾーマから「キメラに高い知性を与えろ」と命じられ、いろんな魔物と合成して知性を与えようと頑張るものの、どんな生物と合成を試してもなかなか知性が生まれない。プレッシャーで追い詰められた悪魔神官は遂に気が狂い、最後に自分を合成素材にしてしまう。すると望み通り知性を持つスターキメラが生まれたけれども、それはゾーマの命令を聞くことなく、他のキメラを引き連れどこかへと飛び去ってしまう、というエピソードだ。
 悪魔神官の中間管理職的な悲哀も描かれていたりして、なんだか「社畜が最後の最後に自分の命を捨てて、鬼詰めしてくる上司に一泡吹かせる」みたいな話だった。他にも色々なモンスターのエピソードが紹介されている。もう古い本なので、あの本を読んだことがある人はもうなかなかいないかもしれない。



 一応アマゾンにはあるのか……。

グロい……


 ぷよぷよ魔導物語のスピンオフだというのは知っていたけど、元ネタの魔導物語そのものはプレイした記憶がなく、今回この動画を見て、こんなに暗い雰囲気の作品だというの初めて知った。特にこの偽エンディングとされてるものは、ここまでの経緯が全然紹介されていないので、なぜこんな状況になってるのかさっぱり分からない。グロはちょっとな……。


ja.wikipedia.org


 Wikipediaを読む限り、どうもこれはPC-98版に移植されたもののようで、元のMSX版よりグロ要素が倍増しているらしい。そうだよな……自分の記憶でも、こんな作品だったとは思っていなかった。原作者的にも結構黒歴史になってそうな感じがする。
 今これをプレイしようと思うと、2015年に復刻されたものが最後になるようだ。ぷよぷよの元ネタとして遊ぶなら復刻されたMSX版の魔導物語を知ってれば十分な気がするし、PC-98版は相当マニアックなコレクターズアイテムなんじゃないだろうか。