モルダイバーにアッセンブルインサートにアップルシード……。懐かしいけど今一つ思い入れできない作品が並んでるな……。
特にアップルシードは、七都市物語と並んで「原作ブチ壊しOVA」に挙げたい作品だ。
(以下、ネタバレがあるため折り畳む)
天地無用と同時期にOVA専用シリーズとして同じ販売元からリリースされた作品だが、こちらはストーリーが今一つ。敵役が主人公の恩師と主人公の弟で、物語のスケールが小さかったのが好きになれなかった。敵役の女性アンドロイド「マシンガルドールズ」と、主人公の着るスーツが兵器とかではなく宇宙服として開発された、っていうアイデアは面白かったけど。
機動警察パトレイバーと同じ原作者の作品で、それより後に出たが、比較して、どう見ても作画等に力が入っているように見えなかった……。割と内輪ネタも多かったし。
原作者の作品傾向とは正反対で、テロリストに感情移入させたい監督の意図が露骨に見える作品だったという印象。ただ、音楽だけは印象に残っている。
オリジナル要素で、ネモ船長の声のケネス・ギルフォードが、エレクトラの声の副官を連れているのには笑ってしまった。でも評価できるのはそこだけ。ギルフォードの罠に嵌って旗下のヘリ部隊を壊滅させるアルマリック・アスヴァールとか、オリュンボスシステムの解除方法を私情で秘匿するリュウ・ウェイとか、原作ファンが見たら唖然とする展開の連続だった。