10/12と13の2日間、渋谷でモンハンNOWのリアルイベントが開催されていた。11月にドラクエウォークもリアルイベントを開催予定だが、モンハンNOWのイベントはDQWのそれとは内容的には対照的なイベントだった。ドラクエウォークのイベントは前々回のウエストも、前回のイーストも、会場となる場所を限定し、特定のエリア内のみで開催していた。そこにはドラクエウォークのイベントに参加していない一般客もいるものの、彼らもまた遊園地や公園の「来場者」であって、本当の通行人とイベント参加中に入れ混じるという機会はほぼない。
ところが、今回のモンハンNOWのイベントはそうではない。過去のナイアンテックのゲームイベントに参加したことがないので、これがリアルイベントの定番なのか、今回だけがそうだったのかよくわからないが、少なくとも今回は、渋谷近辺に4箇所のリアル会場が用意されているものの、会場と会場の間は別段イベント用のエリアではない。つまりイベントに参加している状態のままイベントエリア外に出ることになる。
なお、以降ちょっと否定的も意見を述べるが、その理由の半分は、私がドラクエウォークほど熱意を持ってモンハンNOWをプレイしていないことに起因するものであり、必ずしもゲームやイベント内容が悪いという意味ではないので悪しからず。
まず、最初のイベント会場である明治公園で「ゲーム画面を見せてください」と言われたのだが、入場料を決済しているかどうか、どういう風に判定していたのだろう。係の人は一瞬だけ私の画面を見ただけで、参加証のリストバンドをくれた。イベント専用モンスターが画面内に登場していたから「このプレイヤーは参加費を払ったのだ」と判断したのだろうか。
今回のイベントの参加条件は、ハンターランク11。条件はクリアしているとはいえ、これはFGOで言うところの冬木クリアのようなもので、実際にはもっとハンターランクが高くないと、まともにイベント進行ができない。実際に私自身、イベント専用のリオレイアやラージャンと遭遇したが、星1と表記されているにもかかわらず、全く歯が立たなかった。今回のリアルイベントに参加するには、もうちょっと高いレベルが想定されているということだろう。
それはさておき、イベント参加者はリストバンドをつけることになっているから、普通に街中を歩いていても、すれ違う人間がリストバンドをしていれば「この人はモンハンNOWのイベント参加者なんだ」というのが参加者にはわかるようになっている。面白いアイディアだ。
実は、ドラクエウォークでもこういったタイプのイベントがあってもいいんじゃないかと思っていた。前にVtuberのイベントか何かの時に書いたと思うが、拡張現実型コンテンツのイベントの1つの形として、参加者とそうでない人が共存する道として、一般人にも目につくところに派手にデコレーションをするよりは、「イベントに参加している人間だけ、スマホを通し、非参加者には見えていないものが見える」というのを目指すべきではないか、と思っていたからだ。
しかし、実際にこういったイベントに参加してみると、課題も見えてくる。まず、街中にイベント会場が点在し、会場から会場へ移動することが推奨される、というイベント形態と、モンハンNOWのゲームシステムの相性がいいように思えなかった。ドラクエウォークなら「移動中はウォークモードにして歩けばいい」という話になるが、モンハンは戦闘するにも素材を取るにも画面を開かなければならない。外苑前や表参道といった往来が非常に多い場所で、立ち止まって画面をタップするというのはちょっと非現実的だ。実際そういった場所で他の参加者を見かけることはあったが、皆スマホは見ていなかった。
これが非常に顕著に出ていたのが北谷公園だ。こちらの会場は狭かったので、長時間立ち止まらない旨のアナウンスがされていたが、そこで画面を開かないことには他プレイヤーとも共闘しようがない。
これに対して、明治公園と渋谷サクラステージはそれなりに広く、立ち止まって画面を見ることもできたので、プレイヤーたちも多く集っていた。実際、一番雰囲気が良く、落ち着いていたのは明治公園だった。私のようなプレイヤーは、明治公園に終了まで留まるのが正解だったかもしれない。とはいえ、展示品を前に記念撮影するにしても、ポケモンGOやDQWにあるAR撮影機能が存在しないというのもちょっと残念なところではある。
余談になるが、渋谷サクラステージから帰る時に一番驚いたのが、さくらみこの看板がデカデカと飾られていたことだった。
大学時代に渋谷を頻繁に利用していたこともあるが、何十年も経ち、様相も大きく変わっている。今回会場になった場所も、昔近くを通りかかったことは幾度もあったはずだが、どれ一つとして見覚えのある情景はなかった。そういう意味では貴重な体験ができたと思うし、モンハンNOWにも感謝している。









