今回の「まることくいっくすたーと!」で個人的に興味深かったのが、井上純弌氏が寄稿した、巻末の三本の四コマのうちの最初の一つだ。
「タカミーは最近TRPG部の顧問になったんだって?」
「そうそうたいへんなのよ」
「最近のTRPGはカッコイイこと言ってポイントもらうヤツだからたいへんでしょ」
「あ、あー、まーね」
「初心者ばっかりでシティアドベンチャーだとなにやっていいかわからなくなったり」
「あー、うん。そ、そーね」
「へそ曲がりが依頼断っちゃったりするよねー、初心者は」
「そ、そーね、たいへんよねー。ははは……」
ちなみにみの四コマにつけられたタイトルは「説明しづらい」である。
たったこれだけのやり取りに込められた、この四コマの意味は非常に深い。くいっくすたーとのキャラを借りてはいるが、この高見先生の台詞にこそ井上氏の本音が隠されていると私は考える。