本当にそんな時代だった

鈴吹太郎の希望

鈴吹太郎の希望


 さて、今日はリプレイではなく、同誌に掲載された4コマ漫画「進め! TRPG生徒会」の話。いや本当にこの本老害ホイホイすぎて困る。

「それじゃあハンドアウト下さーい!」
「……この時代のシナリオにそんな物無いぞ?」
「マジですか!?」
「代わりに22種のスタイルすべてに合わせた導入がある」
「多いっ!?」

「この頃はハンドアウトのルール自体なくてのぅ。ツクダ版にはレコードシートも無い位じゃ」
「歴史が長いとそこからTRPGの歴史も見えてくるのね」
「登場判定もないから『俺のキャラはそういうバーにはいない!』…って言われていつまでも合流しないこともあってなあ」
「うーん…いまからだと想像つかないですね…」
「むっ!? 信じておらんな!?」
「公式シナリオに『これでもダメならキャストの自主性に期待するしかない』って書かれる位じゃっ!」
「ほっ…ホントだーーっ!?」


 イテテテテテテ。

 今の若い人は……今の若い人は! 信じられないかもしれないけど! 私も本当にこれをやられたことがある。


「俺のキャラそんな護衛任務引き受けないから」


 と言われて、シナリオ開始から2時間地蔵状態。その人は自分からは積極的に絡むことが絶無のプレイヤーで「あーあ、2時間もやることなくてホント暇だったわ」とか嫌味たらしく言われた時は、自分はGMに向いてないんじゃないか、もうTRPGを辞めようかと真剣に悩んだくらいだ。*1
 話が逸れたが、今はもうNOVAでも他のゲームでも、こんな悲劇は起こらない。むしろそんな悲劇があったことそのものに実感がない人の方が多いと思うが、それは先人の屍の上にあることを、ちょっとだけ覚えておいてもらえると、その屍の一つであろう私としては嬉しい限りである。

「このレンズとかって今もいるの?」
「Dの稲垣光平じゃよ」


 うわー! すげー懐かしい会話だ。

*1:もっとも、その人が後になって他のプレイグループでもいろいろやらかしまくったことを聞き「ああ、私だけが悪かったんじゃないんだ」とちょっと安心した次第である。