電車でGO?

 表題のゲームとは関係ありません。ごめんなさい。

 というわけで、ここで始めた3つ目の位置情報ゲーム「駅メモ」である。


ekimemo.com


 位置情報ゲームで調べた時に「女の子が出てくるゲームはないんだろうか?」と思って探して行き当たったのがこのゲームだ。実のところ一番期待していなかったゲームだが、今のところ一番私に合っている気がする。

 このゲームは、昨日一昨日挙げたゲームとは趣が違う。位置情報を利用しているとはいっても、現実世界とオーバーラップした地図が表示されることはない。このゲームの位置情報は「駅の情報」として利用されるものであり、基本的には鉄道を使った駅間の移動以外、このゲームには関わってこない。
 一昨日ドラクエウォークをデジタル万歩計と呼んだように、このゲームを呼称するなら「デジタルスタンプラリー&陣取りゲーム」だ。駅に到達することで実績を稼いでボーナスをもらい、そこに陣取るキャラを攻撃して陣を奪い、あるいは陣を守って経験値を得る。ゴリゴリにキャラが動いたり拡張現実を利用したりはしない、シンプルなシステムである。



 ドラクエポケモンと同じ場所で撮ったスクリーンショットであるが、ゲーム性の違いがよくわかると思う。
 では何故、このゲームが一番合っていると感じたか。理由は簡単。基本的に、私が暇を持て余しているのは「電車での移動時間」だからだ。電車でどこかに行こうと思う時、その「目的地」では、当然別にやりたいことがある。ゲームをやりたいのは目的地に着くまでの移動中である。しかしポケモンドラクエも、電車での移動中は何もできない。「移動が速すぎる。貴方は車を運転しているか?」という旨のメッセージが表示され、それを否定しても、GPSがまともに動かないのでゲームはできない。表示されたポケストップをクリックしたところで「遠すぎます」で終わるし、ドラクエは猛スピードで走り続ける自キャラが表示されるだけだ。
 しかし、駅メモは違う。「電車での移動」「電車内で遊ぶこと」が前提となる設計だからだ。移動中に行動するのが最も有利になる。歩いていようが止まっていようが同じ駅にいる限りは5分に一回しか行動できないが、電車で移動すると隣の駅に着くたびに行動が可能になる。特急車内にいたりすると相当なスピードで陣取りが進む。
 例えば今日体験した面白いケースでは、私が取った駅を、直後に片っ端から取っていくプレイヤーに出会った(ログでわかる)。「もしかして、同じ列車内か、あるいは後続車両にプレイヤーが乗っている……?」どうやら、公式のCMでも想定済の状況のようだ(笑)。



 そして、もう一つこれはいいと思ったのが、初めての駅に到達することが実績になるため、どこか新しい場所(駅)へ出かけようとするモチベーションに繋がるということだ。とはいえ、そこを張り切ろうとするとかなりの無理をすることになるため、マイペースで楽しんでいこうと思っている。
 なお参考までに、パーティメンバーの枠数を増やす実績の最後の二つは「30路線全駅コンプ」と「アクセス駅数9100」である。特に最後のものは日本一周しないと達成できないと言われているようだ……(日本の駅数は廃駅を含めて9400程度だそうだ)。


 唯一の不安材料は、既にサービス開始から7年経っているゲームであることだ。課金回りはかんぱにに比べて大分シビアな印象を受けたし、2日間都内を駆けずり回った感触としては、アクティブな現役プレイヤーがかなりの数いる(相当辺鄙な駅でも取っているプレイヤーがいる)上に競合がほとんどいないゲーム性なので、利益は上がっているとは思うのだが……。
 折角出会えたゲームなので、長く続いてくれることを祈るばかりである。