修正してくれるのは嬉しいこと

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 ちょっとずつでも修正してくれるのは嬉しいこと。セーブデータをぶっ壊すなんてことさえなければ、進行不能バグ以外はちょっとずつでも直してもらえればそれでいい。とりあえず、一番修正してほしかった運命のダイスが錬金可能になっていたので、それがあっただけでも評価したい。
 そういえば、こっちも急いではいないけど、フェイスロードの代わりに実装されるというDLCはどうなるのだろう。購入特典DLCの人が手掛けてくれるというなら大歓迎なんだけど。

マジックユーザーの憂鬱

 ちょっと間が空いてしまったが、先日の財宝分配ルールの話に関連して、クラシックダンジョンズアンドドラゴンズ(CD&D)のマジックユーザーの話をしよう。
 私がかつて所属していたプレイグループでの、マジックユーザーの不人気ぶりについては過去にも書いたことがある。昔仲間内でアリアンロッドのファランクスというサブクラスの話題に関連してその話をしたとき、「マジックユーザー用の強めの防具を出してあげればよかったんじゃないですか?」と言われたことがある。その人はCD&Dをやったことがなく、ソード・ワールドからTRPGを始めた人だった。動画の中で鈴吹社長も、D&Dの話の中で「ウォーロック用の強い防具を出してもらうよう、DMに頼んだ」という話をしていたから、D&Dの中でも比較的最近の版に慣れ親しんでいる人は、似たような感覚かもしれない。どちらも、ソーサラーもウォーロックも防具が装備できるゲームだからだ。たとえ防御力が低いものだったとしても。



 ところが、CD&Dではこれが不可能なのだ。なぜなら、CD&Dのマジックユーザーは「防御力の低い鎧しか装備できない」のではなくて、そもそも「すべての防具が装備できない」からだ。ルールブックにはわざわざ、それもはっきりと「マジックユーザーはいかなる防具も身に着けられない」と書かれている。



 もし、弱くてもなんらかの防具が装備できるならば、魔力で防御力を強化した防具を出せば解決するが、マジックユーザーはそもそも「すべての種類の防具が装備できない」ため、防具を強化するという対策が取れない。
 他にも、たとえばプロテクションリングというアイテムは、一見すると、防具が装備できないキャラクターでも指輪を装備することができれば防御力が上がりそうなイメージがあるが、実際にはセービングスロー判定と呼ばれる抵抗力の判定にプラスのボーナスがつくもので、防御力は一切上がらない。ほかのアイテムもほぼ同様である。
 よって、CD&Dのマジックユーザーは、敏捷性という生まれもっての能力値のプラスボーナス以外、恒久的に防御力を上げる手段がないのだ(シールドの呪文を使えば防御力は上がるが1戦闘で効果が切れるため、1ラウンド使って毎戦闘使用する必要がある)。敏捷性はマジックユーザーに全く必要のない能力値であるため、これが高いマジックユーザーというのはよほど運がいいプレイヤーでない限り考えづらいが、仮にその能力値が最大値だったとしても、防御力はプラス3。チェインメイル一着ほどの防御力もないし、どんなにPCのレベルが上がってもこの数値は上昇しない。

 しかし、それではマジックユーザーという職業自体が不遇な職業という評価だったかというとそうでもない。マジックユーザー魔法はそれだけ強力な存在だった。しかもCD&Dにおける戦士系の職業は、後の版のD&Dで覚えるような戦闘技能を持たないため、その能力は非常に地味だった。逆に言えば、マジックユーザーはその派手な魔法と引き換えに防御力を失っていたとも言える。
 ここまで書けば、マジックユーザー魔法を自由に扱いながら、戦士並みの鎧を装備できるというエルフという職業の優遇ぶりが際立つ。魔法の行使に何のペナルティもつかないのは今考えてもすごい話だ。子供の時分、仲間たちが皆こぞってエルフをやりたがったのも、むべなるかなである。

 余談だが、昔友人に「でも、D&Dのエルフって他のPCに比べてレベルが半分になるんでしょう?」と聞かれたことがある。これも当時時折耳にした勘違いだ。正確には「必要経験値が他のPCの倍必要になる」である。実際には、次のレベルに必要な経験値は等比級数的に上昇するため、「必要な経験値が倍」とはすなわち「レベルが1低い」ことにしかならない。
 「レベルが1高い代わりに、敵に殴られるたびに生命の危険を感じる」か、それとも「レベルが1低い代わりに、敵に殴りかかられても命中する確率は20%以下」のどちらを選ぶか、という話である。