幸福なガラパゴス

携帯電話、「次に買うならスマートフォン」44%


 最初このニュースを見た時、本当か?! と我が目を疑ったのだが、一番下を見て納得した。


調査はブロガーを中心としたソーシャルメディア利用者で10代〜60代の男女954人を対象に実施された。


 このアンケート対象なら、この結果もむべなるかな。

 私の周りには、仕事もプライベートも含め、ほとんどスマートフォンを使っている人がいない。職場の先輩等を見渡すと、どちらかというとヘビーユーザーというより新しい物が好きな人が買っているようだ。そして驚くのが、スマートフォンを持っていながら携帯電話も使っているという人が少なからずいる。スマートフォンだと電話がかけにくいから、というのがその理由だった。

 さて、私の場合はどうかというと、使っている携帯電話にはフルブラウズ機能がついているし、Youtubeニコニコ動画も見れるので、とりあえず今の携帯電話で困ることはあまりない(ダウンロードできるファイルのサイズに限界があるので画像をたくさん使っているサイトだと表示しきれないのが玉に瑕だが)。前にも書いたがこれに加えてアクセスポイントモード機能があれば、携帯で見れないサイトがネットブックなどで見れるので便利だな、と思うくらいだ。
 ただ、じゃあスマートフォンで困るかというと、ソフトウェアレベルではそうでもない。携帯電話のフルブラウズ機能を駆使して、携帯向けのサイトよりむしろPC向けのサイトを見る機会の多い私の場合、かなりスマートフォンに近い使い方をしている気はする。


 そもそもスマートフォンの定義が(ウィキペディアの記述を信用するのであれば)


通常の音声通話や携帯電話・PHS単独で使用可能な通信機能だけでなく、本格的なネットワーク機能、PDAが得意とするスケジュール・個人情報の管理など、多種多様な機能を持つ。


 これなら、高機能なガラケーならほぼ機能的にはフォローされていることになる。ガラケー独自のOSを使っていようが、iOSだろうがアンドロイドだろうが、あんまり私の使い方には関係がないし、やることは変わらないだろう。

 むしろ、スマートフォンにして困るのがハードウェアとしての機能だ。電話が掛けにくいというのはもちろんあるのだが、どうしてスマートフォンの多くが同じデザイン(大画面、タッチパネル)なのだろう。
 ガラケーが「閉じた世界で独自に進化した、世界には通用しないハードウェア」と評価されることが多い割には、どうしてスマホはどれもこれも代わり映えがしないのか? これが収斂進化というやつなのか?? それともセカイセカイと言っているゲームメーカーがどれもこれも同じようなFPSばっかり作っているのと似たようなものなのか???
 興奮して話題がそれてしまったが、私は仕事等を含めて携帯を「電話」として使うことが頻繁にあり、しかも激しく動いて携帯があちこちに当たることが結構多いので、タッチパネルの液晶画面が剥き出しのままになっているスマートフォンは使うのが怖い。逆にいえば……。


富士通、タッチパネルを2画面搭載したコンセプトモデル



 こんな形の折り畳み型のスマートフォンがあるなら、買い換えてもいいかな、と思う。

 PCを見てみても、昔から日本のメーカーはOSで覇権を握るというより、ハードウェアとしての独自性で色々な製品を売ってきた(メビウススタイルとかF−04Bとか)。あのウォークマンだって、カセットの規格そのものは前からあった。ソニーがやったことはそれを小さくしたことだけだったけど、爆発的に売れた。
 世のスマートフォン推進派のIT関係者の方たち。是非、いろいろなハードウェアでアンドロイドを走らせ、グーグルモバイルを搭載してみてほしい。どれもこれも同じ形のスマートフォンしかないなんて面白くないじゃないか。日本メーカーの活路は、きっとそこにあると私は思う。